2024年11月12日
波型スレート屋根は塗装の必要ありますか?
屋根の状態をチェックし、必要に応じてメンテナンスを行うことが重要です。
屋根材に適したメンテナンスは一体何か検討しなければなりません。
人によっては、「波型スレート屋根の塗装を近いうち予定しているものの、必要あるのか分からない」
などの疑問を感じているのではないでしょうか?
今回は、波型スレート屋根に塗装を行う必要があるかについて取り上げます。
屋根修理・屋根リフォームに関心のある方は一度参考にしてください。
波型スレート屋根とは
波型スレート屋根は波型の形状をしたスレート屋根。
セメントと繊維素材を用いて製造されています。
工場・倉庫・体育館などの屋根材だけでなく、外壁材に用いられる場合もあります。
安価なのに加え、耐久性に優れている点がメリット。
耐用年数は約20~30年です。
2004年以前の波型スレート屋根にアスベストが用いられています。
波型スレート屋根のメンテナンスを行う際、アスベストが含まれているかどうか把握しなければなりません。
アスベストの飛散を防ぐことが波型スレート屋根のメンテナンスを行う上で重要です。
波型スレート屋根に塗装する必要があるか
工場・倉庫などの外観を綺麗に保ちたい場合、波型スレート屋根の塗装を行うかどうか検討することをおすすめします。
波型スレート屋根の凹んだ部分に汚れが溜まりやすいため、屋根塗装で綺麗にすることが重要です。
波型スレート屋根に塗装する必要がない場合
波型スレート屋根の状態や屋根修理・屋根リフォームの目的によっては、
屋根塗装ではなく、別の方法でメンテナンスを行わなければなりません。
波型スレート屋根に塗装する必要がない場合は以下の通りです。
・波型スレート屋根の寿命を延ばしたい場合
・屋根塗装で波型スレート屋根の状態を改善できない場合
ここでは、波型スレート屋根に塗装する必要がない場合について解説します。
波型スレート屋根の寿命を延ばしたい場合
屋根塗装では、波型スレート屋根の寿命を延ばすことができません。
波型スレート屋根の寿命を延ばしたいと感じている場合、
屋根塗装以外の方法でメンテナンスを進めることが重要です。
屋根塗装で波型スレート屋根の状態を改善できない場合
波型スレート屋根の状態によっては、屋根塗装で改善できない場合があります。
著しく劣化していると、屋根塗装以外の方法でメンテナンスを行わなければならない点も
屋根塗装が必要ないと言われる理由の1つ。
屋根塗装以外に波型スレート屋根をメンテナンスする方法
屋根塗装以外に波型スレート屋根をメンテナンスする方法に
一体どのようなものがあるか疑問に感じている方が多いのではないでしょうか?
屋根塗装で対応できない場合、以下の方法でメンテナンスを進めていくことになります。
・部分修理
・フックボルトの交換
・カバー工法
・葺き替え工法
ここでは、屋根塗装以外に波型スレート屋根をメンテナンスする方法について解説します。
気になる方はチェックしてください。
部分修理
部分修理は割れや欠けが見られる波型スレート屋根に行われる施工。
波型スレート屋根によっては、全体が劣化ししているかもしれません。
雨漏りなどを対策するためには、割れや欠けが見られる部分だけでなく、全体をチェックすることが重要です。
フックボルトの交換
波型スレート屋根に用いられているフックボルトにサビなどが発生している場合、新たに交換しなければなりません。
フックボルトは波型スレート屋根の安定性を向上させる部材です。
カバー工法
カバー工法は波型スレート屋根の上に新しい屋根材を被せる施工を指します。
施工中に室内で過ごせる点がメリットに挙げられます。
廃材を撤去・処分する手間を省くことにより、工期・費用を抑えられる点もメリット。
また、断熱性などを向上できます。
カバー工法を行うと、屋根の重量が重くなる点がデメリットです。
屋根の重量が重くなればなる程、耐震性が低下するため、
波型スレート屋根のメンテナンスを行う際は注意してください。
カバー工法と同時に耐震補強の工事を行わなければなりません。
葺き替え工法
葺き替え工法は波型スレート屋根を撤去した後、新しい屋根材を葺く施工です。
下地の状態を把握しつつ、メンテナンスを進められます。
また、屋根材によっては屋根の重量が重くならない点もメリット。
カバー工法で対応できない場合に行います。
カバー工法に比べ、工期・費用がかかる点がデメリットに挙げられます。
また、施工中は室内で過ごせない点も注意しなければなりません。
葺き替え工法を行う際はスケジュール調整を行いましょう。
まとめ
建物の外観を綺麗にしたい場合、波型スレート屋根の塗装を行う必要があります。
汚れなどによって、建物の雰囲気が変わってきます。
また、塗料ごとに費用・性能が変わるため、どの塗料を用いるか検討することが重要。
波型スレート屋根が著しく劣化していると、カバー工法・葺き替え工法などでメンテナンスを進めなければなりません。
屋根修理・屋根リフォームで納得のいく施工を行いたいと感じている方は、信頼できる業者に一度相談してください。
工場・倉庫のスレート屋根工事に関するご相談はこちらまで
電話の方は 0463-34-3501 まで
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。
〇いらかの屋根外壁工事、施工得意エリア
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