2023年08月25日
屋根塗装する前に知っておきたい耐用年数と費用とは?!
景観を良くする方法のひとつに屋根塗装が挙げられます。
業者に依頼する際、屋根材や塗料の耐用年数などを押さえておくのが大事。
大切な住宅で少しでも長く住み続けるためにも、適切なリノベ・リフォームを行いましょう。
今回は屋根材の耐用年数に加え、塗料の耐用年数と費用について解説します。
近いうち、屋根塗装を予定している方は一度参考にしてください。
目次
屋根材の耐用年数
屋根塗装を行うかどうか判断するため、どのような屋根材が用いられているかだけでなく、屋根材の耐用年数を超えているか把握する必要があります。
住宅に用いられる屋根材は以下の通り。
・スレート屋根
・トタン屋根
・ガルバリウム鋼板
・セメント瓦
・モニエル瓦
まずは各屋根材の耐用年数について解説します。
スレート屋根
スレート屋根はセメントを薄く加工した屋根材。
軽量かつ耐震性に優れているため、多くの住宅に用いられています。
スレート屋根の耐用年数は約20~25年です。
屋根塗装のタイミングは7~12年に1回(※スレート屋根塗装では性能は向上しません)
カラー鉄板(トタン屋根)
トタン屋根はトタンを用いた金属屋根です。
住宅だけでなく、倉庫や工場などにも用いられている場合があります。
安価で軽量な反面、錆びやすい点に注意。
錆が急速に広がるため、定期的に点検し、適切なメンテナンスを行いましょう。
耐用年数は約6~20年。 7~10年に1回の頻度で屋根塗装を行ってください。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板はアルミニウム・亜鉛・シリコンでできたガルバリウムをメッキした鋼板。
メンテナンス性に優れているのに加え、軽量なのが特徴に挙げられます。
錆びにくく、スレート屋根の上に被せられるのもメリットです。
耐用年数は約30~50年。 10~20年に1回のタイミングで屋根塗装を行いましょう。
セメント瓦
セメント瓦はセメントと砂を混ぜた屋根材。 陶器瓦に比べて安く、塗装で着色されています。
塗膜が剥がれると、セメントの主成分あるカルシウムが流れてしまうため、割れやすくなります。
耐用年数は約30~40年。 屋根塗装のタイミングは10年に1回です。
モニエル瓦
モニエル瓦は、日本の企業とオーストラリアのモニエル社が共同開発したセメント瓦。
乾式コンクリート瓦が正式名称です。 着色スラリーと呼ばれる塗料が用いられています。
おしゃれな形状をしているのに加え、カラーバリエーションが豊富なのが特徴。
耐用年数は約20~30年です。 10~15年に1回の頻度で屋根塗装を行いましょう。
屋根塗装に用いられる塗料の耐用年数と費用
屋根塗装を行う上でどのような塗料を用いるかが重要になってきます。
人によっては、塗料の種類について知りたいと感じている方も多いのではないでしょうか?
屋根塗装に用いられる主な塗料は以下の通り。
・無機系塗料
・フッ素系塗料
・シリコン系塗料
・ウレタン系塗料
ここでは、各塗料の耐用年数に加え、一般的な2階建て住宅における塗料の費用について解説します。
屋根修理や屋根リフォームを予定している方は一度参考にしてください。
無機系塗料
無機系塗料は耐候性・不燃性・防汚性に優れた塗料です。
有機成分の含有量が少ないので、カビなどが発生しにくいのもメリットに挙げられます。
耐用年数は約15年以上。 費用は約50,000~120,000円です。
フッ素系塗料
フッ素系塗料はフッ素が含まれている合成樹脂を用いた塗料。
防水性に優れており、水の侵入を防ぐのが特徴に挙げられます。 耐用年数は約15年以上です。 費用は約4,0000~8,0000円。
シリコン系塗料
シリコン系塗料は耐久性に優れているのに加え、光沢や艶のある仕上がりにする塗料です。
コストパフォーマンスの良さから人気が高く、数多くの種類が存在します。 耐用年数は約6~10年。 費用は約15,000~40,000円です。
ウレタン系塗料
ウレタン塗料は安価なのに加え、光沢のある塗膜に仕上げられるのが特徴に挙げられます。
耐用年数は約5~7年。 費用は約5,000~15,000円です。
屋根塗装を行う業者を見極めるポイント
屋根塗装でトラブルを避けるためにも、信頼できる業者に依頼しましょう。
数ある業者の中から1社を決めるポイントを押さえておくことが大事。
最後に、業者選びのポイントについて説明します。
見積書が分かりやすいかどうか
屋根塗装の見積書をチェックし、依頼するかどうか判断する必要があります。
施工内容をはじめ、使用する塗料と量、費用が記載されているかチェックしてください。
塗料の量が基準塗布量を下回っていないか把握しておきたいところ。 塗料によって、基準塗布量が定められています。
どのような施工実績があるか
公式サイトから過去の施工実績をチェックするのも重要です。
真や施工内容、工期から屋根塗装の技術があるかどうか判断してください。
創業年と設立年から屋根塗装にどのくらい携わっているか把握することが可能。
口コミでスタッフの対応などについて知っておくことをおすすめします。
どのような保証が用意されているか
屋根塗装後も定期点検・メンテナンスを行い、雨漏りなどの問題を解決するのが大事。
業者が一体どのような保証を用意しているかをチェックした上で契約を進めましょう。
まとめ
屋根塗装は一体どのような屋根材を用いているかに加え、塗料の耐用年数と費用を意識する必要があります。
塗料によっては屋根塗装にかかる費用が想像以上に高くなってしまうので注意してください。
屋根材の状態に応じて、カバー工法や葺き替え工法を行うことになるかもしれません。
屋根塗装について何か分からないことがある際は、業者に一度相談してはいかがでしょうか?
適切なアドバイスを受けるのも住宅をメンテナンスする上で重要です。
屋根修理や屋根からの雨漏りのご相談はこちらまで
電話の方は 0463-34-3501 まで
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。
〇いらかの屋根外壁工事、施工得意エリア
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