2024年08月22日
台風で屋根が心配、その対策とは?!
屋根が破損する原因の1つに台風などの自然災害が挙げられます。
自然災害はいつ発生するか分からないため、普段から台風などの対策を心掛けておくことが重要。
今回は台風で屋根が飛ばされにくくするための対策について取り上げます。
屋根のメンテナンスを近いうち予定している方は一度参考にしてください。
目次
台風とはそもそも何か
台風は熱帯・亜熱帯の海洋上で発生した熱帯低気圧のうち、
赤道より北・東経100~180°にあり、最大風速が17.2m/秒以上に発達したもの。
高さは勢力や季節によって異なります。
東風が吹いている低緯度の場合、西に移動します。
太平洋高気圧の周りを北上し、中・高緯度に達したら、偏西風より速い速度で北東に進みます。
上空の風や台風周りの気圧配置の影響を受けて動くのが台風の特徴。
日本は台風が多いことでも知られているため、
思い入れのある住宅に少しでも長く住み続けたいと感じている方は台風の対策を意識することをおすすめします。
台風で屋根が飛ばされる原因
台風で屋根がどうして飛ばされることがあるのか疑問に感じている方が多いのではないでしょうか?
対策を進めていくためにも、飛ばされる原因について押さえておくことが重要です。
主に以下の原因で飛ばされる可能性があります。
・風災に弱い屋根材
・面の数が少ない屋根
・浮いた棟板金
・屋根材同士の間にできた隙間
・割れた窓
ここでは、台風で屋根が飛ばされる原因について解説するので、
住宅のメンテナンスについて関心のある方はチェックしてください。
風災に弱い屋根材
屋根材によっては風災に弱いです。
土葺きの瓦屋根の場合、瓦が屋根に固定されていないので、台風で飛ばされる可能性があります。
また、スレート屋根は衝撃に弱いため、飛来物による破損が生じる可能性がある点に注意が必要。
どのような屋根材が屋根に用いられているかを踏まえ、強風・台風の対策を進めてください。
面の数が少ない屋根
屋根は面の数が少なくなるのに伴い、台風による被害を受けやすくなります。
理由は1つの面が受ける風量が多くなりやすいため。
浮いた棟板金
屋根の頂点などに取り付けられている棟板金が浮いていると、台風による被害を受けやすいので注意しなければなりません。
年数の経過と共に棟板金に用いられている釘の緩みなどが発生します。
屋根材同士の間にできた隙間
屋根材同士の間に隙間があると、強風が隙間に吹き込みます。
隙間に吹き込んだ強風が屋根を吹き飛ばしてしまう可能性があります。
割れた窓
割れた窓も台風で屋根が飛ばされる原因の1つ。
住宅内に入り込んだ強風が屋根を押し上げます。
押し上げられた結果、屋根が飛ばされてしまいます。
台風が発生した際は窓が割れていないかチェックすることが重要。
台風で屋根が飛ばされそうになった場合の対策
台風で屋根が飛ばされるのをいかに防ぐかが自然災害による被害を最小限に抑えるポイントです。
主な対策として、以下のものが挙げられます。
・定期的なメンテナンス
・屋根の部分修理
・防止ネット
・窓回りの補強
・屋外に物干し竿
・植木鉢などを置かない
ここでは、台風の対策について解説するので、気になる方は参考にしてください。
定期的なメンテナンス
定期的にメンテナンスを行い、屋根の不具合に対処するのが台風で屋根が飛ばされないようにするための対処法。
年数の経過と共に一体どこが著しく劣化しているかを把握することが重要です。
10年に1回の頻度で屋根の点検・メンテナンスを心掛けましょう。
屋根の部分修理
スレート屋根の剥がれなどがある場合、部分修理を行うのも台風対策の一環。
被害が大きくなる前に破損している箇所の対処を済ませてください。
スレート修理については、ぜひこちらの動画もあわせてご覧ください。
防止ネット
屋根の上から防止ネットを被せ、台風で屋根が飛ばされないようにするのも対策の1つに挙げられます。
防止ネットを購入する際は屋根全体を覆うことができるかどうかチェックしましょう。
窓回りの補強
窓をテーピング・段ボールで補強し、割れたガラスが飛び散りにくくするのも重要。
また、雨戸やシャッターを閉め、飛来物で窓が割れるのを防いでください。
屋外に物干し竿・植木鉢などを置かない
屋外に放置している物干し竿・植木鉢が台風で飛ばされた結果、屋根を破損させてしまう場合があります。
通行人などに被害が及ぶのを防ぐためにも、屋外に物干し竿・植木鉢などを置かないようにすることをおすすめします。
ニュースなどで台風に関する情報をチェックし、必要に応じて物干し竿・植木鉢などを住宅内に入れることが重要。
まとめ
台風で屋根が飛ばされるのを防ぐためには、普段からメンテナンスを行い、
住宅に不具合が生じていないことを把握することが挙げられます。
屋根材などは年数の経過と共に劣化します。 必要に応じて、屋根の部分修理を行い、台風に備えましょう。
また、台風が近づいているのを確認したら、
窓回り補強や物干し竿・植木鉢などを住宅内に入れるなどの対策を行うのも被害を最小限に抑えるポイント。
強風・台風の対策を意識した住宅のメンテナンスを行いたいと感じている方は業者に一度相談してください。
住宅のメンテナンスや屋根修理のご相談はこちらまで
電話の方は 0463-34-3501 まで
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。
〇いらかの屋根外壁工事、施工得意エリア
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