2023年10月04日
差し棟の寿命とメンテナンスの注意点を詳しく解説!
年数の経過と共に屋根が劣化します。
思い入れのある住宅に長く住み続けるためには、定期的にメンテナンスを行うのが大事。
業者に差し棟が浮いていると指摘された経験がある方がいるのではないでしょうか?
今回は差し棟の寿命に加え、メンテナンス時の注意点について解説します。
目次
差し棟の寿命
差し棟の寿命は約15~25年。
寿命を少しでも長く伸ばすためには、普段から屋根の状態に気を配る必要があります。
差し棟の寿命に関わるポイント
差し棟によって寿命が異なりますが、想像以上に早く寿命を迎える可能性も十分考えられます。
どのようなものが差し棟の寿命に関わるのか疑問に感じているのではないでしょうか?
以下のものによって、差し棟の寿命が変わります。
・材質
・立地条件
・自然災害による被害
場所によって、気温や風の強さなどが変わってくるため、屋根修理・屋根リフォームを行う際は注意したいところ。
台風や地震などの自然災害が起きた後、屋根だけでなく、外壁や門扉などが破損していないかどうかチェックしてください。
差し棟が寿命を迎えているかどうかチェックするポイント
差し棟が寿命を迎えているか判断する際のポイントは一体何か気になっている方が多いのではないでしょうか?
主に以下のポイントをチェックすることになります。
・釘が浮いているか
・サビが発生しているか
・木材が腐食しているか
・差し棟が飛ばされていないか
・雨漏りが発生しているか
ここでは、差し棟が寿命を迎えているかどうか把握するためのポイントについて紹介します。
釘が浮いているか
差し棟を固定するための釘が年数の経過と共に固定力が下がり、浮いてしまいます。
最終的には、釘が抜けてしまうので注意してください。
サビが発生しているか
差し棟によってはサビが発生しているかもしれません。
雨風などに晒され続けているため、サビが原因で破損する可能性も考えられます。
一度、サビが発生してしまうと、拡大してしまいます。
木材が腐食しているか
雨水により、木材が腐食していないかどうかもメンテナンス時のポイント。
差し棟だけでなく、屋根全体をチェックする必要があります。
差し棟が飛ばされていないか
台風や強風で差し棟が飛ばされるケースも存在します。
自然災害の後に外へ出てみると、差し棟が落ちている方もいるのではないでしょうか?
雨漏りが発生しているか
破損した差し棟などを放置し続けていると、雨漏りが発生する恐れがあります。
雨漏りは木材を腐食させてシロアリなどを発生させるだけでなく、住宅の寿命を縮めてしまいます。
差し棟のメンテナンス時の注意点
差し棟のメンテナンスを進める際、一体どのような点に注意すれば良いか気になっている方も多いのではないでしょうか?
主な注意点は以下の通り。
・差し棟が飛ばされる前にメンテナンスを済ませる
・火災保険で対応できない場合がある
・悪徳業者に注意する必要がある
ここでは、各注意点について説明するので、屋根修理・屋根リフォームを予定している方は参考にしてください。
差し棟が飛ばされる前にメンテナンスを済ませる
差し棟が台風や強風で飛ばされる前にメンテナンスを済ませるのが重要です。
通行人や近隣の住宅に飛ばされた差し棟が当たる可能性もゼロではありません。
大きなトラブルを防ぐのもメンテナンスを行う理由のひとつ。
火災保険で対応できない場合がある
屋根修理・屋根リフォームの費用を火災保険で賄おうと考えている方も多いのではないでしょうか?
台風や地震などによる被害と認められないと、火災保険で補償されません。
差し棟の寿命は火災保険の対象外。
悪徳業者に注意する必要がある
屋根修理・屋根リフォームを進めていく上で悪徳業者に注意してください。
場合によっては屋根の一部を壊した後、写真を撮り、契約を進める場合もあります。
差し棟が壊れていると言われても、冷静に対処できるかどうかが重要になってきます。
差し棟のメンテナンスは信頼できる業者に依頼するのが大事
差し棟のメンテナンスを行う業者を選ぶ際、どこに依頼すれば良いか悩んでいる方が多いのではないでしょうか?
信頼できる業者を見つけるためには、情報収集を十分行う必要があります。
最後に、業者の選び方について説明します。
契約を急かさないかどうか
契約を急かさないかどうかは依頼するかどうかの決め手。
すぐに施工を行わないと雨漏りが発生するなどと言われても、慌てず、冷静に対処してください。
施工実績が豊富か
信頼できるかどうか判断するために、業者の公式サイトをチェックすることをおすすめします。
過去にどのような施工に携わったかを踏まえ、相談・契約を進めていくことになります。
どのような見積書を作成するか
見積書の内容が分かりやすいかどうかも選ぶ決め手。
使用する部材や施工内容などについて分からないことがある際は業者に質問するのが大切です。
どのような保証を用意しているか
差し棟のメンテナンスを行った後も定期的にメンテナンスを行い、寿命を少しでも伸ばしましょう。
保証内容は業者によって異なります。
定期点検の頻度などを踏まえ、相談・契約を進めてください。
まとめ
差し棟の寿命は材質や立地条件などにより、変わってきます。
普段から屋根の状態に気を配ることが大切。
屋根修理・屋根リフォームでトラブルを避けるためにも、業者に関する情報収集を入念に行いましょう。
屋根修理や屋根リフォームのご相談はこちらまで
電話の方は 0463-34-3501 まで
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。
〇いらかの屋根外壁工事、施工得意エリア
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