2024年07月12日
屋根の雪止めメリット、デメリットについて
地域によって、雪の降る頻度が異なります。
予想外の事態に備え、積雪・落雪の対策を心掛けることが重要。
積雪・落雪の被害を避けるために一体何をすれば良いか分からないなどの悩みを感じている方が多いのではないでしょうか?
積雪・落雪の対策に屋根の雪止めが挙げられます。
住宅のリノベーション・リフォームなどを予定している方は屋根の雪止めについて押さえましょう。
今回は雪止めを屋根に取り付けるメリット・デメリットについて取り上げます。
目次
屋根の雪止めとは
屋根の雪止めは屋根に積もった雪が大量に落下するのを防ぐために取り付ける部材。
雪が積もり続けた結果、雪が地面に落下し、隣の住宅や通行人などに被害が発生するかもしれません。
トラブルを避けるためにも、屋根の雪止めなどで対策することが重要です。
屋根に雪止めを取り付けるメリット
屋根の修理やリノベーション、リフォームを行う際、屋根の雪止めを取り付けるメリットについて理解しましょう。
主なメリットは以下の通り。
・雨樋の保護
・車の保護
・ケガの対策
・隣の住人とのトラブルを防止
・出入り口の確保
ここでは、屋根の雪止めに関するメリットについて説明します。
雨樋の保護
屋根の雪止めは雨樋の破損を防ぎます。
雨樋は雨水を地面に排水する設備。
落雪時に雨樋の変形などが発生する可能性があります。
雨水による被害を防ぐためにも、屋根の雪止めを取り付けるかどうか検討することをおすすめします。
車の保護
雪によって車やカーポートが破損するのを防ぐのも屋根の雪止めを取り付けるメリット。
買い物などで車を運転する頻度が多い方は積雪・落雪で車が破損するのに注意してください。
ケガの対策
落雪によるケガを防止できるのも屋根の雪止めを取り付けるメリットです。
自分だけでなく、家族や通行人などに危険が及ぶのを避けましょう。
隣の住人とのトラブルを防止
隣の住宅などが落雪によって破損する可能性があります。
屋根の雪止めで積雪・落雪対策を行うことで隣の住人との間でトラブルが発生するのを防止できます。
出入り口の確保
雪によって出入口が塞がれる可能性があるのに注意しなければなりません。
出入り口を確保しやすくなるのも屋根の雪止めを取り付けるメリットです。
屋根に雪止めを取り付けるデメリット
屋根の雪止めを取り付ける際、メリットだけでなく、デメリットについて知っておくことが重要。
多くの方がリノベーションなどで屋根の雪止めを取り付ける際、
一体何に注意しなければならないか気になっているのではないでしょうか?
ここでは、屋根の雪止めを取り付けるデメリットについて解説します。
住宅のメンテナンスについて関心のある方は参考にしてください。
屋根の重量が増える
屋根の重量が増えるのがデメリットに挙げられます。
積雪量が増えれば増える程、建物の負担が大きくなります。
もらいサビが発生しやすくなる
屋根の雪止めは金属が用いられている場合が多いです。
もらいサビにより、サビが拡がってしまうかもしれません。
サビは建物の印象に関わります。
住宅の美観を悪化させないためにも、サビなどに気を配ることが重要です。
結露が発生しやすくなる
屋根に雪があると、屋根の温度が低くなります。
室内で暖房器具を用いることにより、温度差で結露が発生しやすくなるのも屋根の雪止めを取り付けるデメリット。
また、雪解け水が屋根材の隙間から侵入する可能性があるので、積雪・落雪対策を行う際は注意してください。
屋根の雪止めを取り付ける業者の選び方
屋根の雪止めを取り付ける際、信頼できる業者に依頼することが重要です。
情報収集を十分行い、どの業者に依頼するか検討してください。
ここでは、業者の選び方について触れていきます。
過去の施工事例
過去に一体どのような施工に携わったかを踏まえ、依頼するかどうか判断しなければなりません。
業者の公式サイトに掲載されている過去の施工事例に目を通すことをおすすめします。
見積書の内容
業者が作成した見積書の内容も依頼するかどうかの判断基準。
使用する部材だけでなく、部材の数量や単価、費用の内訳、施工内容、保証期間などを細かくチェックすることが重要です。
見積書の内容について分からないことがある際は業者に質問しましょう。
保証内容
屋根の雪止めを取り付けた後も住宅のメンテナンスを定期的に行わなければなりません。
業者が用意している保証内容を踏まえ、依頼するかどうか判断しましょう。
保証内容は業者によって異なる点に注意してください。
在籍しているスタッフ
屋根のメンテナンスに関する知識・技術のあるスタッフに施工を任せたいと感じている方が多いのではないでしょうか?
公式サイトに掲載されているスタッフのプロフィールから取得している資格などをチェックし、
依頼するかどうか判断することが重要。
また、コミュニケーションが取りやすいかどうかも選ぶ決め手に挙げられます。
まとめ
屋根の雪止めを取り付けることにより、雨樋や車などの破損を防ぎやすくなるだけでなく、
通行人や隣の住人とのトラブルを避けやすくなります。
積雪・落雪は予想外の被害を引き起こす可能性がある点に注意が必要。
屋根の修理などを機に屋根の雪止めを取り付けたいと感じた方は業者に一度相談してはいかがでしょうか?
適切なアドバイスを業者に受け、施工を進めることが重要です。
屋根修理や雪止め工事のご相談はこちらまで
電話の方は 0463-34-3501 まで
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。
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