2024年04月24日
雨漏りの調査方法と、注意点とは!?
住宅のリノベ・リフォームを進めていく際、雨漏りが発生していないか把握する必要があります。
雨漏りを放置し続けてしまうと、さまざまな問題に発展する可能性があるため、注意してください。
一体どのようにして屋根などに雨漏りが発生しているかどうかを判断すれば良いか疑問に感じている方も一定数いるのではないでしょうか?
今回は雨漏りの調査方法に加え、調査を進めていく際の注意点について触れていきます。
雨漏りの調査方法
雨漏りが発生しているかどうかを把握する方法が複数存在します。
調査方法は以下の通り。
・目視調査
・散水調査
・赤外線カメラ調査
・発光液調査
・ファイバースコープ調査
・ガス調査 それぞれの方法の特徴を押さえつつ、雨漏り対策を進めましょう。
早速ですが、雨漏りの調査方法について紹介します。
目視調査
目視調査とは、屋根や屋根裏、外壁などを目視・接触・打診し、雨漏りが発生しているかどうかを把握する調査。
検査員の経験や技術などにより、精度が変わってきます。
目視調査で雨漏りの原因を把握しつつ、散水調査などを行います。
費用は基本的に無料。
業者によっては費用がかかるかもしれません。
散水調査
散水調査は雨漏りの原因と考えられている箇所に水をかけ、雨漏りが発生しているかどうか把握する調査。
1ヵ所に約10~30分かけて水をかけます。
雨漏りが発生している箇所を特定するまで水をかけるのが特徴です。
費用は約3万~18万円。
屋根に雨漏りが発生している場合、足場を設置する必要があるので、住宅のメンテナンスを予定している方は注意してください。
赤外線カメラ調査
赤外線カメラ調査は赤外線カメラで住宅を映し出し、温度差が発生しているかを把握する調査です。
目視検査で雨漏りが発生している箇所を調べた後、赤外線カメラ調査が行われます。
温度が極端に低い箇所に雨漏りが発生していると推測するのがポイント。
雨が降った翌日や空調を使用しているかどうかにより、誤差が生じます。
また、周囲に建物が囲まれている場合、赤外線カメラ調査は適していないので注意してください。
費用は約18万~35万円です。
発光液調査
発光液調査とは、雨漏りが発生していると予想される箇所に発光液を混ぜた調査液を流し、雨水の侵入経路を把握する調査。 発光液の色が変化しているかどうかで雨漏りが発生している箇所を把握します。 調査液は基本的に退色・変色が起こらず、数日で発光が消えます。 いざという時に備え、退色・変色が起きないかを調査する前に把握するのがポイント。 費用は約10万~25万円です。 業者によっては、発光液調査を行っていないので注意してください。
ファイバースコープ調査
ファイバースコープ調査は超小型カメラを使用し、屋根裏などに雨漏りが発生していないか把握する調査。
超小型カメラが映し出す映像から雨漏りが発生している箇所などを特定します。
費用は約3万~10万円です。
ガス調査
ガス調査は雨水が漏れている箇所にトレーサガスを送り出し、雨水がどこから侵入しているかを把握する調査。
マンションやRC構造の建物に適しています。
ガスの検出を行うためにガス送入部分の内装仕上げ材の撤去を行わなければなりません。
費用は10万円以上です。
ドローン撮影調査
ドローン撮影調査は高所部分で目視できない箇所をドローンで撮影し、雨漏りが発生しているかどうか把握する調査。
屋根の状態を細かく把握できるのに加え、足場を組まなくて済むのがメリットに挙げられます。
屋根や外壁の表面以外の情報が分からないのがデメリットです。
費用は約5,000~3万円。 業者によっては無料でドローン撮影調査を行っています。
雨漏りの調査における注意点
雨漏りの調査を行う上で一体どのような点に注意すれば良いか疑問に感じている方が多いのではないでしょうか?
ここでは、調査を行う際の注意点をいくつか紹介します。
雨漏りの調査方法について詳しく記載されている業者に依頼
業者に雨漏りの調査を依頼する際、調査方法について詳しく記載されているかチェックしてください。
また、過去の施工事例を踏まえ、雨漏り修理を進めるのも重要です。
火災保険の話をしつこくする業者を避ける
業者によっては火災保険について何度も話をする業者が存在します。
火災保険は必ず申請が通る保証がありません。
トラブルを避けるためにも、悪徳業者に注意してください。
再発を繰り返す場合は別の業者に依頼する
雨漏りが再発した場合、再び調査を行う必要があります。
何度も繰り返す際は別の業者に依頼してください。
まとめ
雨漏りの調査方法は多岐にわたります。
どのように調査を進めていくかにより、費用が変わってきます。
業者によっては、特定の調査方法を行っていない場合もあるので注意が必要。
雨漏りによる被害を最小限に抑えるためにも、信頼できる業者に雨漏りの調査を依頼することをおすすめします。
適切なアドバイスを業者から受けつつ、住宅のメンテナンスを進めてください。
屋根修理や屋根リフォームのご相談はこちらまで
電話の方は 0463-34-3501 まで
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。
〇いらかの屋根外壁工事、施工得意エリア
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