2024年04月16日
防水工事ってホントに必要?!
思い入れのある住宅に長期間住み続けるためには、定期的にメンテナンスを行い、不具合を解消するのが重要。
人によっては防水工事が必要なのか疑問に感じている方も多いのではないでしょうか?
リノベ・リフォームを進めていく際、どのようなプランにするか検討しなければなりません。
今回は防水工事が本当に必要なのかどうかについて解説します。
気になる方は一度参考にしてください。
目次
防水工事は必要
防水工事は住宅を守るために必要な施工です。
防水性が失われると、木材の劣化などの問題が発生する可能性があります。
結果、住宅の寿命が縮んでしまうかもしれません。
防水工事の種類
防水工事には、複数種類が存在します。
一般的なのは以下の4種類。
・シート防水
・ウレタン防水
・アスファルト防水
・FRP防水
それぞれの特徴を知り、リノベ・リフォームを進めましょう。
ここでは、防水工事の種類について取り上げます。
シート防水
シート防水は塩化ビニールシートやゴムなどのシートを屋上の下地に貼り付ける施工。
費用を抑えられるため、ビルのような広い場所で行われています。
耐用年数は約15~30年です。
凹凸のある箇所などに適していないため、防水工事を予定している方は注意してください。
ウレタン防水
ウレタン防水はウレタンの防水材を下地に塗る施工。
複雑な形状の箇所に施工しやすいです。
廊下や階段、ベランダなどで行われます。
費用を安く済ませられる反面、耐用年数が短い点に注意しましょう。
ウレタン防水の耐用年数は約8~10年。
アスファルト防水
アスファルト防水はアスファルトを浸透させた防水用シートを屋上の下地に貼り付けた後、コンクリートで押さえる施工です。
シートとアスファルトの層数により、防水性を変更できます。
ビルの屋上などで行われることが多いのが特徴。
施工中に臭いや煙が発生するため、防水工事を予定している方は注意しましょう。
耐用年数は約12~20年です。
FRP防水
FRP防水はガラス繊維で作られたマットを敷き、その上からポリエステル樹脂を塗る施工。
耐久性に優れており、雨水の侵入を防ぎます。
FRPとは、Fiber Reinforced Plastics(繊維強化プラスチック)の略称です。
よく行われる箇所はバルコニーやベランダ。
工期が短いので、リノベ・リフォームで防水工事を予定している方はFRP防水を行うかどうか一度検討してください。
耐用年数は約10~15年です。
地震などの衝撃で割れる可能性がある点に注意しなければなりません。
防水工事を行うタイミング
防水工事を一体いつ行えば良いか分からないと悩んでいる方が多いのではないでしょうか?
住宅のメンテナンスを行う際、タイミングを見極めるのが重要。
場合によっては著しく劣化しているかもしれません。
ここでは、防水工事を行うタイミングについて触れていきます。
住宅について関心のある方は一度参考にしてください。
表面に色褪せなどが発生している時
表面に色褪せやヒビ割れが発生している場合、防水工事を行うことをおすすめします。
塗料などが劣化しているのを見つけたら、できる限り早めに住宅のメンテナンスを行うのが重要。
住宅によっては雨漏りが発生しているかもしれません。
下地が膨れ上がっている時
下地が膨れ上がっている時も防水工事を行うタイミング。
塩化ビニールシートなどに問題が起きていないかも定期的にチェックしましょう。
植物が生えている時
植物が床を割って生えている場合もあります。
防水層を破壊してしまうので、植物がバルコニーなどに生えているのを見つけたら、防水工事を検討してください。
水たまりが発生している箇所がある場合
ベランダや屋上などに水たまりが発生している可能性もあるので、注意しなければなりません。
防水性が低下し、水たまりが発生しているのを見つけたら、業者に防水工事を依頼することをおすすめします。
シートや塗装の耐用年数を迎えた時
シートや塗装の耐用年数を迎えたら、防水工事を行うことが重要です。
住宅によって、どのような防水工事が行われているかが異なります。
メンテナンスの頻度を踏まえ、リノベ・リフォームのプランを検討してください。
防水工事を行う業者の選び方
納得のいく防水工事を行うためにも、信頼できる業者に依頼することをおすすめします。
数ある業者の中から1社を選ぶのが難しいと感じている方が多いのではないでしょうか?
ここでは、業者の選び方について取り上げます。
防水工事を取り扱っているか
気になる業者を見つけたら、防水工事を取り扱っているかチェックしてください。
場合によっては自社で防水工事を手掛けていない可能性があります。
過去の施工事例
過去の施工事例も選ぶ決め手。
どのような住宅で防水工事を行ったかだけでなく、工期や費用、スタッフの対応も細かくチェックし、依頼するかどうか判断するのが重要です。
見積書の内容
見積書に一体どのような内容が記載されているかも業者選びのポイントに挙げられます。
使用する部材などが把握しやすいかどうかだけでなく、費用が相場より極端に安いまたは高いかチェックしてください。
見積書について分からないことがある際は業者に質問しましょう。
まとめ
住宅の寿命を縮めないためにも、防水工事を定期的に行い、不具合を解消する必要があります。 普段から住宅の状態に気を配り、塗装が色褪せている箇所などをいち早く見つけましょう。
防水工事をはじめ、住宅に関する疑問がある方は業者に一度相談することをおすすめします。
適切なアドバイスを業者から受けつつ、住宅のメンテナンスを進めてください。
屋根修理や屋根リフォームのご相談はこちらまで
電話の方は 0463-34-3501 まで
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。
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