2023年11月08日
雨樋にはどんなサイズがあるの?
雨水を地面に排水し、雨漏りなどの被害を防ぐために雨樋を屋根に付けるケースがあります。
屋根修理・屋根リフォームを機に、雨樋の交換を予定しているのではないでしょうか?
納得のいく施工にするためにも、サイズをチェックしておきたいところ。
今回は雨樋のサイズについて解説します。
住宅について関心のある方は一度参考にしてください。
目次
雨樋のサイズ
雨樋のサイズはいくつか存在しており、
雨樋修理・雨樋リフォームを行う際は雨樋のサイズを意識することが大切です。
早速ですが、雨樋のサイズを紹介します。
軒樋
軒樋は横方向に付ける雨樋。 半円型のサイズは以下の通りです。
・直径75mm
・直径100mm
・直径105mm
・直径120mm
角型の場合、メーカーの型番によってサイズが異なります。
軒樋を付ける際はどのメーカーの商品を購入するか意識しておきたいところ。
縦樋
縦樋は縦方向に付ける雨樋です。
サイズは以下の5種類が挙げられます。
・直径45mm
・直径55mm
・直径65mm
・直径75mm
・直径90mm
軒樋同様、住宅に合ったサイズはどれかをチェックし、交換してください。
雨樋のサイズの測り方
雨樋のサイズをどのように測れば良いか疑問に感じている方が多いのではないでしょうか?
半円型の軒樋の場合、内側の直径内寸を測るだけ。
部材の品番の刻印もチェックし、どのサイズの雨樋が付いているかを把握してください。
丸型の縦樋は外径をメジャーなどで測れば、サイズを把握できます。
角型の縦樋の場合はメーカーや品番をチェックするのがサイズを測る方法。
雨樋の種類に応じて、サイズの測り方が異なります。
使用している雨樋の種類はもちろん、新たに付ける雨樋の種類をどれにするかも考えた上で屋根修理・屋根リフォームを進めましょう。
雨樋を選ぶ際のポイント
新たに付ける雨樋を選ぶ際、ポイントを何点か押さえておきたいところ。
思い入れのある住宅に少しでも長く住み続けるためにも、住宅に合った雨樋を選びましょう。
選ぶ際の主なポイントは以下の通りです。
・排水能力
・雨樋を付けるスペース
・雨樋の素材
・どの地域に住んでいるか
ここでは、雨樋を選ぶ際のポイントについて説明するので、気になる方は一度チェックしてください。
排水能力
雨樋の排水能力がどのくらいあるかを踏まえ、交換するかどうか判断する必要があります。
豪雨によって、想定よりも大きな被害に遭う可能性も十分考えられます。
排水能力の優れている雨樋を屋根に付けることが大切。
雨樋の種類によって、排水能力の求め方が異なります。
多くの方が排水能力を知るためには一体どうすれば良いか疑問に感じているのではないでしょうか?
排水能力の求め方は以下の通り。
軒樋:1/安全係数(1.5)×軒樋排水有効断面積×排水速度
縦樋:流水係数(0.6)×落とし口の流速×流水断面積
軒樋排水有効断面積や流水断面積は各メーカーのサイトに掲載されています。
雨樋を付けるスペース
雨樋を付けるスペースがどのくらいあるかも雨樋のサイズを選ぶ際のポイント。
サイズによっては付けるのが難しい場合もあります。
大型サイズの雨樋は一般的な住宅に用いられません。
商業施設をはじめ、駅や大型マンションなどに大型サイズの雨樋が付けられています。
雨樋を付ける際、外観のバランスを意識しておきたいところ。
屋根に対して雨樋が大き過ぎると、住宅の景観を損なってしまう恐れがあります。
また、縦樋の本数が多過ぎるのも、住宅の景観を損なう原因です。
雨樋の素材
雨樋の素材もチェックし、交換するかどうか判断するのが大事。
素材によって、見た目や耐久性、費用が変わってきます。
メンテナンスの頻度や予算を踏まえた上で屋根修理・屋根リフォームを進めてください。
どの地域に住んでいるか
どの地域に住んでいるかも雨樋を選ぶ決め手のひとつ。
雪国仕様の雨樋も存在します。
毎年の積雪量を踏まえ、雪国仕様の雨樋を付けるかどうか判断することも大切です。
雨樋の修理・交換を行う業者の選び方
雨樋の修理・交換は信頼できる業者に依頼してください。
情報収集を行い、業者に相談するかどうか判断するのが大事。
ここでは、業者の選び方について解説します。
過去の施工実績
過去に一体どのような屋根修理・屋根リフォームに携わったかをチェックし、依頼するかどうか判断してください。
公式サイトに掲載されている写真や施工内容、工期などから施工のイメージを掴むのが大切。
在籍しているスタッフ
業者に一体どのようなスタッフが在籍しているかも選ぶ決め手です。
スタッフが取得している資格を踏まえ、雨樋に関する知識や技術があるか判断しましょう。
相談時の対応も依頼するかどうかの判断基準に挙げられます。
施工エリア
施工エリアの範囲内かどうかも意識したいところ。
業者により、施工エリアが異なります。
施工エリア外だと対応できない場合があるだけでなく、交通費が想像以上にかかるなどの問題が発生します。
見積書の内容
見積書の内容について分からないことがある際は業者に質問してください。
使用する部材や施工内容、費用の内訳などを細かくチェックしましょう。
まとめ
雨樋には、さまざまなサイズがあります。
住宅に合ったサイズを見つけ、屋根修理・屋根リフォームを進めていくのが大切。
雨樋を選ぶのに失敗しないためにも、業者に一度相談してはいかがでしょうか?
適切なアドバイスを受け、住宅に関する疑問を解消してください。
雨樋修理や雨樋リフォームのご相談はこちらまで
電話の方は 0463-34-3501 まで
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。
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