2023年10月12日
立平葺きと他の屋根材の比較検討!徹底ガイド!
屋根修理・屋根リフォームを進めていく上で屋根材の違いについて押さえておくことが大事。
多くの方が一体どのような屋根材があるのか気になっているのではないでしょうか?
今回は、立平葺きと他の屋根材を比較します。
目次
立平葺きと瓦棒葺きの比較
主な縦葺きの金属屋根として、立平葺きと瓦棒葺きが挙げられます。
屋根修理・屋根リフォームを行っていく上でどのような違いがあるか知っておくのが大事。
まずは立平葺きと瓦棒葺きを比較します。
心木の有無
立平葺きと瓦棒葺きの主な違いに心木があるかどうかが挙げられます。
心木は葺き板を固定するための物。
立平葺きは心木が用いられていないのに対し、瓦棒葺きは心木が用いられています。
現在は瓦棒葺きの使用頻度が減少している傾向にあります。
理由は心木が雨水などによって腐食するため。
腐食した結果、屋根がめくれやすくなってしまいます。
外見の違い
外見に大きな違いがあります。
心木が用いられていない分、立平葺きは瓦棒葺きに比べてスタイリッシュな仕上がりなのも特徴のひとつ。
住宅のテーマ・コンセプトによってデザインを決めていくことが大切です。
屋根修理・屋根リフォームを行う際、住宅のテーマ・コンセプトを一度整理することをおすすめします。
工期の違い
立平葺きは板金工場で屋根の面積に合わせて加工するため、工期を短縮することができます。
工期を短縮できる分、費用も抑えられます。
屋根修理・屋根リフォームを行う際は工期や費用を意識するのが大事。
どのくらいの勾配に対応できるか
立平葺きは0.2寸や0.5寸などの緩い勾配に対応しています。
一般的な屋根材は2寸の勾配が求められます。
緩い勾配の場合、屋根修理・屋根リフォームにかかる費用を抑えられるのがメリット。
急勾配の屋根材は雨水が溜まりにくいメリットがありますが、立平葺きはガルバリウム鋼板を用いているので、緩い勾配でも雨水が溜まりにくいです。
雨水が溜まりにくい理由として、継ぎ目が少ないことが挙げられます。
搬入方法
搬入方法も違いのひとつ。
立平葺きはそのままのサイズで搬入するのに対し、瓦棒葺きは丸めてコイル状にした状態で搬入します。
瓦棒葺きは足場の幅が狭くても対応することができます。
それに対し、立平葺きは搬入するためのスペースを確保しないといけないので、屋根修理・屋根リフォームを予定している方は注意してください。
立平葺きと他の屋根材との重さの違い
屋根材選びを行う際、重さをチェックすることが大切です。
重さは屋根材ごとに異なります。
耐震性を高めるためには、軽量な屋根材を選ぶのがポイント。
1㎡当たりの重さは立平葺きが約4kgなのに対し、スレート屋根は約20kgです。
瓦の場合は約60kgあります。
立平葺きは他の屋根材に比べて軽量なので、地震による被害を少しでも抑えたいと感じている方は一度検討してはいかがでしょうか?
また、重心が低くなることで地震の揺れを抑えることができます。
立平葺きに用いられるガルバリウム鋼板の一般的な厚さは約0.35mmです。
それに対し、瓦の一般的な厚さは約10~25mm。
どのような形状の屋根に向いているか
立平葺きは1枚のガルバリウム鋼板のため、シンプルな形状の屋根に適しているのに対し、複雑な形状の屋根に適していない点に注意してください。
屋根のデザインにこだわりたい方は瓦などの屋根材を一度チェックしてはいかがでしょうか?
立平葺きなどの屋根材について業者に相談するのが大事
立平葺きの施工を行う際、どの業者に依頼するかが重要。
信頼できる業者から適切なアドバイスを受けることが屋根修理・屋根リフォームを成功させるポイントです。
ここでは、業者の選び方について説明します。
過去の施工事例
過去の施工事例をチェックし、立平葺きの施工に慣れているかどうか把握するのが重要。
どのような屋根材を用いているかはもちろん、施工内容や工期、費用などを踏まえ、相談するかどうか判断してください。
また、創業年・設立年も屋根修理・屋根リフォームの経験が豊富かどうか判断するポイントです。
細かくヒアリングを行うか
スタッフが細かくヒアリングを行うかどうかも選ぶ決め手に挙げられます。
業者によっては屋根修理・屋根リフォームを急かす場合があるので、注意したいところ。
サンプルやカタログなどを見せて、分かりやすく説明する業者も存在します。
見積書の内容が分かりやすいか
見積書の内容を一通りチェックし、契約の手続きを行うかどうか判断するのが大事。
使用する部材だけでなく、施工内容や費用の内訳などが見積書に記載されています。
見積もりについて分からないことがある際は業者に質問し、疑問を解消してください。
進捗状況を把握できるか
進捗状況を報告するかどうかも業者選びのポイントに挙げられます。
施工がどこまで進んでいるか把握したい方も多いのではないでしょうか?
屋根修理・屋根リフォームの進捗状況を聞き、分からないことを質問するのが大切です。
どのような保証があるか
屋根修理・屋根リフォーム後もメンテナンスを継続し、屋根の不具合を解消する必要があります。
気になる業者を見つけたら、一体どのような保証を用意しているかチェックしておきたいところ。
まとめ
立平葺きは瓦棒葺きとは異なり、心木が用いられていません。
屋根がめくりにくくなるので、メンテナンスが行いやすいです。
また、軽量な屋根材のため、耐震性を高められるのがメリットに挙げられます。
屋根は住宅の雰囲気や耐震性に大きく関わる部分。
近いうち、屋根修理・屋根リフォームを予定している方は信頼できる業者に一度相談してください。
立平葺きやガルバリウム屋根のご相談はこちらまで
電話の方は 0463-34-3501 まで
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。
〇いらかの屋根外壁工事、施工得意エリア
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