2023年10月03日
差し棟仕様と棟包仕様の違いをわかりやすく解説!初心者向け
年数の経過と共に屋根が劣化します。
雨漏りなどの被害が大きくなる前に早めに対処することが大切。
適切な屋根修理・屋根リフォームを行う際、どのような屋根に仕上げるか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
今回は差し棟仕様と棟包仕様の違いについて説明するので、屋根に関心のある方は一度参考にしてください。
目次
差し棟仕様と棟包仕様の違い
差し棟仕様と棟包仕様は耳にしたことがあるものの、一体どのようなものなのか分からないと感じている方も多いのではないでしょうか?
納得のいく屋根修理・屋根リフォームを進めていくためにも、それぞれどのようなものなのか押さえておきたいところ。
まずは差し棟仕様と棟包仕様の違いを紹介します。
これから、屋根修理・屋根リフォームを予定している方はチェックしてください。
差し棟仕様
差し棟仕様は隅棟の棟板金を個別に差し込むように施工された棟。
棟コーナー仕様と呼ばれることもあります。
下地を設けずに棟板金の差し込みを行うのが特徴に挙げられます。
耐風性を向上できるのがポイント。
台風や強風による被害を最小限に抑えたいと感じている方も多いのではないでしょうか?
棟包仕様
棟包仕様は屋根の天辺に設置されている棟板金。
屋根と屋根の面が合わさる三角状の接合部分を覆うことにより、屋根材を固定します。
差し棟仕様と棟包仕様のどちらか一方を選択する際のポイント
屋根修理・屋根リフォームで差し棟仕様と棟包仕様のどちらか一方を選択する際、一体どのような部分がポイントになるか意識しておきたいところ。
多くの方が屋根修理・屋根リフォームの最終的な仕上がりがイメージできていないのではないでしょうか?
ここでは、差し棟仕様と棟包仕様のどちらか一方を選択する際のポイントについて取り上げます。
自然災害による対策に重きを置いているか
思い入れのある住宅に長く住み続けるためには、自然災害を意識するのが大切。
棟包仕様は屋根の天辺に棟板金を設置するので、台風などによる変形などの被害を受けやすいです。
強風による被害を想定しているなら、差し棟仕様を採用した屋根修理・屋根リフォームを進めていくことをおすすめします。
住宅のテーマ・コンセプト
住宅のテーマ・コンセプトも屋根修理・屋根リフォームのポイント。
屋根のデザインが住宅のテーマ・コンセプトに合っているかが重要です。
これから、屋根修理・屋根リフォームを行う際、住宅のテーマ・コンセプトを明確にし、差し棟仕様と棟包仕様のどちらが納得のいくデザインに仕上がるか検討してください。
どのくらいの予算を用意できるのか
屋根修理・屋根リフォームを行う際、どのくらいの予算を用意できるかも意識する必要があります。
差し棟仕様は耐風性を向上できる反面、費用がどうしてもかかってしまいます。
屋根の形状
差し棟仕様と棟包仕様のどちらか一方を選択する際、屋根の形状を意識したいところ。
屋根の形状によっては、差し棟仕様を採用することができません。
屋根修理・屋根リフォームで差し棟仕様を検討している方は注意してください。
差し棟仕様を採用する場合、葺き替え工法で屋根修理・屋根リフォームを進めることをおすすめします。
差し棟仕様と棟包仕様のどちらにするか業者に相談するのが大事
信頼できる業者に一度相談し、差し棟仕様と棟包仕様のどちらにするか決めるのが重要。
納得のいく屋根修理・屋根リフォームを行うためには、住宅に関する十分な知識や技術、経験が求められます。
最後に、業者の選び方について紹介します。
差し棟仕様の施工に関する経験が豊富かどうか
差し棟仕様の施工は技術が求められるので、屋根修理・屋根リフォームを行う際は施工実績をチェックするのが大事。
業者が差し棟仕様の施工の経験が豊富かどうかを踏まえた上で相談を進めてください。
見積書に記載されている内容
屋根修理・屋根リフォームを行う際に業者が作成した見積書に目を通すことになります。
見積書には、使用する部材や施工内容、費用の内訳などが記載されています。
施工内容などについて分からないことがある場合、業者に質問し、悩みを解消するのが大事。
どのような保証が用意されているか
屋根修理・屋根リフォーム後も定期的にメンテナンスを行い、屋根の不具合に対応しましょう。
業者が用意している保証内容をチェックし、相談するかどうか判断してください。
対応エリアはどこか
対応エリアは業者によって異なります。 依頼したい業者を見つけたとしても、対応エリア外の可能性もゼロではありません。
対応エリアの範囲内かどうかを踏まえ、屋根修理・屋根リフォームを進めてください。
業者によっては対応エリア外でも施工を行っているケースも存在します。
まとめ
差し棟仕様は隅棟の棟板金を個別に差し込むように施工しているのに対し、差し棟仕様は隅棟の棟板金を個別に差し込むように施工しています。
耐風性を向上させるかどうかなどを踏まえ、どちらを採用するか検討してください。
屋根について悩みがある方は信頼できる業者に一度悩みを打ち明けてはいかがでしょうか?
適切なアドバイスを受け、屋根修理・屋根リフォームを行うのが大切です。
屋根修理や屋根リフォームのご相談はこちらまで
電話の方は 0463-34-3501 まで
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。
〇いらかの屋根外壁工事、施工得意エリア
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