2023年07月18日
住宅によってはコロニアルネオ(NEO)が用いられている場合があります。
変色したコロニアルネオ(NEO)を塗装して景観を良くしようと考えている方も多いのではないでしょうか?
今回はコロニアルネオ(NEO)が塗装できるかどうかについて解説するので、一度参考にしてください。
目次
防水性は向上しないので無駄
コロニアルネオ(NEO)を塗装したとしても防水性が向上するわけではないので、塗装するだけ無駄なので注意が必要です。
また、ひび割れなどの問題が発生しやすく、塗装する意味がなくなってしまう点も意識しておきたい部分。
塗装時に高圧洗浄を行うため、コロニアルネオ(NEO)に圧力がかかります。
圧力がかかった結果、ひびが広がってしまうかもしれません。
塗装しない業者が数多く存在する
コロニアルネオ(NEO)はアスベストが用いられていないため、耐久性に問題があります。
業者によっては、塗装しないケースが存在します。
コロニアルネオ(NEO)を塗装するケース
コロニアルネオ(NEO)を塗装するケースは劣化が軽微な場合。
修理した痕が目立ちやすくなるのを踏まえた上で施工を進めていくことになります。
変色したコロニアルネオ(NEO)の対処法
コロニアルネオ(NEO)が変色した場合、一体どのような方法で対処するか気になっている方も多いのではないでしょうか?
変色したコロニアルネオ(NEO)の対処法は以下の通り。
・カバー工法
・葺き替え工法
ここでは、各対処法について説明するので、屋根修理や屋根リフォームを予定している方は一度参考にしてください。
カバー工法
カバー工法は既存の屋根材に新しい屋根材を被せる工事。
既存の屋根材を撤去しないため、屋根修理や屋根リフォームにかかる費用を抑えられます。
防水紙や棟板金を交換することで防水性を向上させることができます。
葺き替え工法
葺き替え工法は既存の屋根材を撤去し、新しい屋根材を葺く工事。
屋根の防水性と耐久性を向上させられるのがメリットです。
屋根の内部を確認しつつ、雨漏りを解消することができます。
既存の屋根材を撤去する関係上、カバー工法に比べて費用がかかる点に注意してください。
保険適用外と指摘されるケースがある
屋根修理や屋根リフォームで保険を利用しようとしている方も多いのではないでしょうか?
コロニアルネオ(NEO)などの屋根材は耐久性に問題から保険適用外と指摘されてしまう場合があります。
また、コロニアルネオ(NEO)はリコール対象商品ではないので、雨漏りなどに備えて屋根修理の費用を普段から用意しておきたいところ。
コロニアルネオ(NEO)以外にも塗装が難しい屋根材がある
塗装が難しい屋根材はコロニアルネオ(NEO)だけではありません。
屋根修理や屋根リフォームを行う際、どのような屋根材が用いられているか押さえておきたいところ。
コロニアルネオ(NEO)以外に塗装が難しい屋根材として、以下の物が挙げられます。
・パミール
・ナチュール
・セイバリーネオ
・レサス
・かわらU
コロニアルネオ(NEO)が用いられているかどうか把握する方法
一体どのようなコロニアルネオ(NEO)が屋根に用いられているかどうか判断するか気になっている方も多いのではないでしょうか?
屋根材に応じて適切なメンテナンスを行うことが大切です。 コロニアルネオ(NEO)が用いられているかどうか判断する方法は以下の通り。
・目視
・図面または仕様書を確認
・業者に屋根の点検を依頼
コロニアルネオ(NEO)は凹部と凸部が半々なのに加え、凹部が台形になっているのが特徴に挙げられます。
目視で凹部と凸部をチェックしましょう。
方向性のないひび割れが複数発生するのも見分けるポイント。
また、図面または仕様書を確認することで住宅に用いられている部材を把握することができます。
屋根を確認したいけど、梯子などの道具が無いと悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
業者に屋根の点検を依頼し、どのような方法で屋根修理や屋根リフォームを進めていくかが重要です。
屋根修理・屋根リフォームを行う業者を選ぶポイント
屋根修理や屋根リフォームは信頼できる業者に依頼しましょう。
業者の特徴を細かくチェックし、依頼するかどうか判断したいところ。
最後に、業者を選ぶポイントについて説明します。
コロニアルネオ(NEO)の扱いに慣れているか
施工実績などをチェックし、コロニアルネオ(NEO)の扱いに慣れているかどうかを把握するのが重要です。
見積もりが正確かどうか
依頼するかどうかの決め手のひとつに見積もり内容が挙げられます。
見積書を見た際、ごまかしている部分がないかチェックしてください。
適切なアドバイスを行うか
コロニアルネオ(NEO)の点検を行った後、状態に応じたアドバイスを行うかどうかも選ぶ決め手。
どのような理由で塗装を行うかどうかなどを聞き、依頼するかどうか判断しましょう。
どのような保証を用意しているか
屋根修理や屋根リフォームを終えた後もメンテナンスが続きます。
いざという時に備え、どのような保証を用意しているか把握した上で依頼することをおすすめします。
業者によって保証内容が異なるので、注意してください。
まとめ
コロニアルネオ(NEO)は塗装しても防水性が向上しません。
高圧洗浄でひび割れが広がるため、コロニアルネオ(NEO)を用いた住宅に住んでいる方は注意してください。
カバー工法または葺き替え工法でメンテナンスを進めていくことになります。
コロニアルネオ(NEO)などの屋根材に関する疑問がある際、業者に一度相談してはいかがでしょうか?
適切なアドバイスを受けた上で屋根修理や屋根リフォームを行ってください。
コロニアルネオ(NEO)、屋根修理のご相談はこちらまで
電話の方は 0463-34-3501 まで
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。
〇いらかの屋根外壁工事、施工得意エリア
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