2023年06月19日
モニエル瓦って塗装できるんですか?!
同じ住宅に少しでも長く住み続けるためには、屋根のメンテナンスが求められます。
モニエル瓦は数ある屋根材のひとつ。
人によっては、モニエル瓦は塗装できるのかどうか疑問に感じているのではないでしょうか?
リノベーションなどを予定している方に向けてモニエル瓦は塗装できるのかどうかについて解説するので、気になる方は参考にしてください。
モニエル瓦は塗装できるのか
モニエル瓦自体は塗装することが可能。
メンテナンス次第では、数十年にわたって設置し続けることができます。
どの屋根材においても、定期的に状態をチェックし、適切なメンテナンスを行ってください。
モニエル瓦を塗装する際のポイント
モニエル瓦のメンテナンスで再塗装を行う場合、ポイントをいくつか押さえておく必要があります。
主に以下の点を意識したいところ。
・専用の塗料を用いる
・スラリー層を取り除いてから再塗装を行う
・劣化しているのをいち早く察知する
屋根材について関心のある方に向けてモニエル瓦を塗装する際のポイントについて解説します。
専用の塗料を用いる
モニエル瓦の塗装はどの塗料でも良いわけではありません。
専用の塗料を用いて塗装を進めることが大切です。
リノベーションを行う上で一体どのような塗料が用いられているか把握してください。
専用の塗料以外を用いてしまうと、施工不良などに繋がる恐れがあります。
また、塗料により、浸透性や密着性、耐候性などが変わってきます。
塗料の性能だけでなく、立地条件を踏まえた上でモニエル瓦の塗装を進めるのが重要。
適切な塗料選びを行うためには、専門的な知識が求められます。
スラリー層を取り除いてから再塗装を行う
再塗装で失敗しないためにも、まずはスラリー層を取り除くことが大切です。
スラリー層は防水性に優れた層。
再塗装の際にスラリー層を綺麗に取り除いていないと、塗膜が古くなったスラリー層と一緒に剥がれる恐れがあります。
劣化しているのをいち早く察知する
モニエル瓦を塗装する必要があるかどうかの判断基準として、以下のものが挙げられます。
・チョーキング
・塗膜の剥離
モニエル瓦に白い粉がついているのを確認した際は再塗装を行うかどうか一度検討してください。
住宅の寿命を少しでも長くするためにも、適切なメンテナンスが必要です。
塗膜の剥離以外にも、ズレや滑落などが発生しているかも把握したいところ。
モニエル瓦の状態によって、メンテナンスの方法が変わってきます。
モニエル瓦の塗装に用いられている塗料
モニエル瓦の塗装に一体どのような塗料が用いられているか気になっている方も多いのではないでしょうか?
主に以下の塗料が用いられています。
・スラリー洋瓦用シーラー
・マイルドシーラーEPO
・マイティーシリコン
・スラリー強化プライマーⅡ
・クールタイトF
・モニエルパワープライマー
ここでは、各塗料の特徴について説明します。
スラリー洋瓦用シーラー
スラリー洋瓦用シーラーは、スラリー層を補強するための塗料。
速乾性に優れているので、塗装にかかる時間を短縮するのに適しています。
マイルドシーラーEPO
マイルドシーラーEPOは臭いが強くなく、下地を補強するのが特徴に挙げられます。
スラリー層以外の塗膜との密着性が良いのもメリット。
マイティーシリコン
マイティーシリコンは密着性と浸透性に優れた塗料です。
シーラーが必要ないため、塗装にかかる時間を短縮することができます。
防カビ性や防藻性にも優れているので、
カビなどの対策を検討している方はマイティーシリコンをチェックしてはいかがでしょうか?
スラリー強化プライマーⅡ
スラリー強化プライマーⅡはモニエル瓦とスラリー層の密着性を補強するための塗料。
上から塗装できる塗料がいくつか存在しているのに加え、臭いが強くないのも特徴に挙げられます。
クールタイトF
クールタイトFは遮熱性に優れています。
屋根の遮熱性を上げることにより、室内の温度が上がりにくくなるのがメリット。
その他にも、耐久性や防カビ性、防藻性があるのも特徴に挙げられます。
モニエルパワープライマー
モニエルパワープライマーは塗膜剥離などを抑えるのに適した塗料です。
溶剤系塗料を上塗り材に用いることができるのがポイント。
モニエル瓦の塗装は信頼できる業者に依頼するのがおすすめ
モニエル瓦の塗装は知識や技術が必要なので、信頼できる業者に依頼する必要があります。
どこに依頼するか迷っている方も多いのではないでしょうか?
最後に、塗装を依頼する業者の選び方について説明します。
過去にどのような屋根材を扱っていたか
施工実績からモニエル瓦の扱いに慣れているかどうかを把握することが大切です。
工事の内容はもちろん、費用や工期、依頼内容などをチェックし、依頼するかどうか判断してください。
塗装に関する見積もりが分かりやすいか
屋根に限らず、塗装を依頼する際は使用する塗料は何か
・塗料の量
・施工面積
などを把握する必要があります。
トラブルを避けるためにも、見積もり内容を細かくチェックしましょう。
見積もり内容で分からないことがある際は業者に質問し、疑問を解消したいところ。
施工後の保証は何か
塗装後に一体どのようなサポートを行っているかも依頼するかどうかの決め手です。
いざという時に備え、アフターフォローが充実している業者に依頼することをおすすめします。
まとめ
モニエル瓦はデザイン性などに優れている反面、塗装などのメンテナンスを適切に行う必要があります。
チョーキングや塗膜の剥離があるかどうかを確認した上で塗装を行ってください。
モニエル瓦の扱いは専門的な知識と技術が求められるので、
モニエル瓦の扱いに慣れた業者に相談し、屋根に関する悩みを解消しましょう。
モニエル瓦や屋根補修のご相談はこちらまで
電話の方は 0463-34-3501 まで
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。
〇いらかの屋根外壁工事、施工得意エリア
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