2023年06月04日
工場や店舗、倉庫などで使われる折半屋根ってどんな屋根材?!
屋根材には、さまざまな種類が存在しており、用途に応じて使い分けることが重要になってきます。
工場や店舗、倉庫などで使われる折板屋根もそのひとつ。
今回は折板屋根とは一体どんな屋根材なのかについて解説します。
折板屋根とは一体どんな屋根材なのか
折板屋根は薄い鋼板を波形に成形した屋根材。
折り曲げることにより、平面の屋根材に比べて強度が増しています。
ガルバリウム鋼板が使われることが多いです。
ステンレスやフッ素鋼板が使われる場合もありますが、ガルバリウム鋼板に比べると多くありません。
折板屋根が使われている場所
湾曲した建物にも使えるので、施工の自由度が高いのが特徴的。
工場や店舗、倉庫だけでなく、屋根付きの駐車場にも利用することができます。
これから、リノベーションで駐車場に屋根を付けたいと検討している方は折板屋根を一度チェックしてはいかがでしょうか?
折半屋根には一体どのような種類があるか
リノベーションなどで折半屋根を使う際、どのような種類があるかも知っておくことが大切です。
ここでは、折板屋根のタイプについて解説するので、気になる方は参考にしてください。
重ね
重ねは、タイトフレームから突き出したボルトに2枚の金属屋根材を重ねて取り付けた後、
ナットで締めるタイプ。 強度に優れているため、強風地帯に適しています。
はぜ締め
はぜ締めはタイトフレームに取り付けた緊定金具に巻き込み、固定するタイプ。
ボルトを使わないため、雨水が侵入しにくいのに加え、見た目が綺麗なのがメリットに挙げられます。 大型物件で採用されるケースが多いです。
嵌合
嵌合はタイトフレームに2枚の屋根材を固定した後、
継ぎ目の上からキャップを嵌め込むタイプ。
ボルトが出ないようにしているため、見た目を綺麗に保つことができるのがメリットに挙げられます。
二重葺き
二重葺きは屋根材を二重にし、その間に断熱材を挟んだタイプです。
室内の温度変化を防ぎ、快適な空間づくりを行えるのがメリット。 また、外部の騒音を遮断するのも特徴に挙げられます。
工期を短縮したい方におすすめ
折半屋根は野地板を使わないため、工期を短縮することができます。
また、ガルバリウム鋼板は加工しやすいのがポイント。
仕事などを理由に少しでもリノベーションを長引かせたくないと感じている方は、
折板屋根を用いるかどうか検討することをおすすめします。
折半屋根を使う際の注意点
折半屋根はガルバリウム鋼板を使っている関係上、錆びてしまいます。
錆びた状態を放置し続けていると、見た目が悪くなるだけでなく、
建物の寿命を縮めてしまうので注意してください。
防錆加工などで錆の対策を行うことが重要です。
また、耐熱性が低いので、暑さや寒さの影響を受けやすい点も注意したいところ。
室内で快適に作業を行うためにも、室内の温度調整に気を配りましょう。
定期的にメンテナンスを行うことが大切
10~15年に1回の頻度で折半屋根のメンテナンスを行い、錆などの問題を解消してください。
時間の経過と共に経年劣化が見られるようになります。
状態によっては、大規模なリノベーションが必要になるかもしれません。
折半屋根の施工を行う業者の選び方
折半屋根の施工は信頼できる業者に依頼することをおすすめします。
トラブルを避けるためには、どのような点を押さえたら良いか疑問に感じているのではないでしょうか?
主に以下の点を押さえたいところ。
・折半屋根の扱いに慣れているか
・見積もり内容が分かりやすいかどうか
・どのようなスタッフが在籍しているか
・業者の理念は一体何か
・どのような保証内容か
これから、リノベーションなどを検討している方のためにも業者の選び方について触れていきます。
折半屋根の扱いに慣れているか
折半屋根の扱いに慣れているかどうかは判断基準のひとつ。
施工実績などから過去にどのような工事に携わったかをチェックしましょう。
見積もり内容が分かりやすいかどうか
リノベーションなどのトラブルを避けるためにも、
どのような見積もりを行っているかが重要になってきます。
見積もり内容の分かりやすさも選ぶ決め手。
どのようなスタッフが在籍しているか
在籍しているスタッフを一通りチェックし、依頼するかどうか判断する必要があります。
リノベーションなどを技術の高いスタッフに任せたい方が多いのではないでしょうか?
業者の理念は一体何か
業者の理念に共感できるかどうかもポイントです。
公式サイトなどから業者の理念をチェックし、依頼するかどうか判断してください。
どのような保証内容か
アフターフォローが充実しているかどうかも依頼するかどうかの決め手。
業者によって、提供している保証内容が異なります。 公式サイトなどで保証内容をチェックすることが大切です。
まとめ
折半屋根は平面の屋根材に比べて強度が高いので、さまざまな場所に用いられている屋根材。
野地板を使わないため、工期を短縮できるのもポイントです。
時間の経過と共に錆びてしまう点などに注意してください。
これから、リノベーションなどを検討している方は業者に折半屋根に関する疑問を一度質問してはいかがでしょうか?
業者から適切なアドバイスを受けつつ、リノベーションを進めていくことが大切です。
工場や店舗、倉庫の雨漏り屋根修理のご相談はこちらまで
電話の方は 0463-34-3501 まで
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。
〇いらかの屋根外壁工事、施工得意エリア
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