2023年03月05日
雨漏りの原因はルーフィングにある?!ルーフィングってなに?!
住宅のメンテナンスを行う上で雨漏りに注意したいところ。
雨漏りの進行状況によっては、取り返しのつかない事態に陥ってしまうかもしれません。
原因をいち早く見つけ、適切な対処を行いましょう。
雨漏りの原因はいくつか存在しますが、その中のひとつにルーフィングが挙げられます。
今回は、ルーフィングとは一体何かについて解説します。 雨漏りが心配だと感じている方は一度参考にしてください。
そもそもルーフィングとは一体何か
ルーフィングは防水性に優れたシート。
屋根材の下に敷きます。
ルーフィングはどうして必要なのか
ルーフィングは屋根からの雨漏りを防ぐのに使用。
木製の野地板は雨や湿気に弱く、長期間に渡って雨に晒され続けると、腐食してしまいます。
雨水は屋根材の重なり部分や隙間から侵入します。
ルーフィングが原因でどうして雨漏りが起きるのか
ルーフィングが原因で雨漏りが起きるのか疑問に感じている方が多いのではないでしょうか?
適切なメンテナンスを行うためにも、雨漏りする理由を知っておくことが重要です。
主な原因として、以下のものが挙げられます。
・経年劣化
・屋根材の問題
・雨仕舞に関する不具合
・気象
・ルーフィングに開いた穴
ここでは、雨漏りがどうして起きるかについて解説するので、
リフォーム・リノベーションを予定している方は一度チェックしてください。
経年劣化
ルーフィングには、寿命があります。
年数を重ねれば重ねる程、劣化していきます。
ルーフィングが10年以上経過している場合、
雨漏りが発生していないかどうか業者に点検を依頼してはいかがでしょうか?
屋根材の問題
屋根材に不具合が見られると、ルーフィングの劣化を促進し、
最終的には雨漏りが発生します。
地震などにより、屋根材が破損し、ルーフィングが雨風に晒され続けている場合もゼロではありません。
雨水が侵入しやすい状態になっていると、雨漏りを助長させてしまうので、注意したいところ。
雨仕舞に関する不具合
雨水を排水する雨仕舞に何かしらの不具合があると、
屋根の内部に流れ込む可能性があります。 結果、ルーフィングの劣化を引き起こします。
気象
地域や立地により、気象が異なる点も雨漏りの原因。
雨や雪などの頻度が多く、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
気象の影響で住宅の劣化を促進させてしまう恐れがあります。
住宅のメンテナンスを行うなら、気象にも配慮することが大切です。
ルーフィングに開いた穴
タッカーでルーフィングを固定する際、穴をルーフィングに開けてしまいます。
穴が多ければ多い程、雨漏りになる可能性が高くなるので、注意したいところ。
リフォーム・リノベーションを予定している方はルーフィングに開ける穴の数について業者と相談することが重要です。
ルーフィングのバリエーション
ルーフィングには、いくつか種類が存在します。
それぞれの特徴を理解し、どれを用いるか意識したいところ。
主に以下のものが挙げられます。
・透湿ルーフィング
・ゴムアスルーフィング
・基材不織布ルーフィング
・高分子系ルーフィング
・アスファルトルーフィング
ここでは、各ルーフィングについて説明するので、
リフォーム・リノベーションを予定している方は一度参考にしてください。
透湿ルーフィング
透湿ルーフィングは、外に湿気を逃がしやすいです。
耐久性と防水性に優れており、耐用年数は約50年。
強度に優れたルーフィングを用いたい場合は一度検討してはいかがでしょうか?
ゴムアスルーフィング
ゴムアスルーフィングはアスファルトと合成ゴム、
合成樹脂を混ぜ合わせて作るルーフィング。
耐用年数は約30年です。
伸縮性に優れているだけでなく、
ルーフィングを固定する際にできる穴から水漏れするのを防ぎやすいのもメリットに挙げられます。
高温や低温にも強いので、気象に左右されやすい地域に住んでいる方は一度チェックすることをおすすめします。
基材不織布ルーフィング
基材不織布ルーフィングは布をベースに作られているのが特徴的。
耐用年数は約30年です。 破れにくいため、さまざまな住宅の形に合わせられます。
形によっては破れる可能性もゼロではないので、
どのような形の屋根にするか一度検討してはいかがでしょうか?
高分子系ルーフィング
高分子系ルーフィングはナイロンやポリエステルなどの合成繊維を用いたルーフィング。
耐用年数は約15年です。
湿気を逃がしやすいルーフィングや遮熱性に優れたルーフィングなどを作りやすい点が特徴に挙げられます。
アスファルトルーフィング
アスファルトルーフィングは、アスファルトと同様の成分を染み込ませたルーフィング。
耐用年数は約10年です。
防水性に優れていて、多くの建物に用いられています。 値段が比較的安価です。
まとめ
ルーフィングは雨漏りを防ぐ上で欠かせません。
ただし、経年劣化や屋根材の問題などにより、雨漏りが発生する可能性が高くなってしまうので注意したいところ。
普段から屋根の状態をチェックすることが大切です。
また、ルーフィングによって耐用年数などが異なります。 業者と相談し、住宅に適したルーフィングを用いてください。
ルーフィングや屋根からの雨漏りご相談はこちらまで
電話の方は 0463-34-3501 まで
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。
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