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スレート屋根の棟(屋根のてっぺん)板金が浮くのはなぜ?|平塚・株式会社いらか|屋根専門

屋根の棟板金が浮くのはなぜ?

屋根の面同士を繋ぐ棟板金が浮いてしまうと、住宅に悪影響を及ぼします。

成田崇
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棟板金とは、この屋根のてっぺんの部分のことを言います

取り返しのつかない事態に発展する前に早めに対処することが大切です。

今回は、屋根の棟板金が浮く理由に加え、対処する際のポイントについて解説します。

雨漏りなどにより、屋根の状態が心配だと感じている方は一度参考にしてください。

釘が浮くことで屋根の棟板金も浮いてしまう

屋根の棟板金が浮く主な原因は、棟板金を固定している釘が浮いてしまうこと。

さまざまな理由で釘が浮き、被害が大きくなってしまいます。

成田崇
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劣化するとこのように棟板金は外れてしまいます

釘が浮く主な理由は以下の通りです。

・経年劣化

・風圧

・気温の変化

・下地に用いられている木材の腐食

早速ですが、各理由について説明します。

経年劣化

住宅は年数が経つにつれて劣化していきます。

年数の経過に伴い、棟板金を固定する力が弱まり、釘が浮いてしまう場合があります。

成田崇
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25年程度でこのように中の気が痛んできます

築年数が長くなった場合、住宅全体をチェックし、違和感がないか把握しましょう。

風圧

屋根自体、風の影響を受けやすいです。

長年、風に晒されている間に釘が浮いてしまい、最悪の場合は抜けてしまうかもしれません。

台風や強風の後、屋根に問題がないかチェックしておきたいところ。

気温の変化

棟板金自体、気温による影響を受けやすいです。

気温が上昇すると、棟板金が膨張します。

それに伴って釘が浮いてしまいます。

また、気温が下がると、棟板金が元の大きさに戻るものの、釘は浮いたままなので注意したいところ。

棟板金の膨張と収縮は日々繰り返されます。

下地に用いられている木材の腐食

屋根の下地に木材が用いられています。

雨水が棟板金の継ぎ目などから侵入することにより、木材が腐食。

成田崇
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腐食してくると釘が抜けてきます

 

結果、釘が緩んでしまいます。 腐食した木材は釘を固定しにくくなるので、

最終的に抜けてしまう恐れがあります。

屋根の棟板金が浮くとどのような弊害が起きるか

浮いた棟板金をそのまま放置するのは止めましょう。

さまざまな弊害が発生し、最悪の場合は取り返しのつかない事態に発展するかもしれません。

ここでは、どのような弊害が発生するかについて解説します。

雨漏り

長期間に渡って浮いた棟板金を放置し続けると、雨漏りが発生します。

屋根には、雨水の侵入を防ぐルーフィングが用いられているものの、

何かしらの拍子で破損してしまう可能性もゼロではありません。

成田崇
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屋根材や棟板金で防げなかった雨水は最終的にルーフィングで防ぐしかないのです

雨漏りが発生する前に屋根の補修を済ませることが重要です。

木材の腐食を助長

雨水の侵入により、雨漏りだけでなく、木材の腐食を促進させてしまいます。

結果、住宅全体が劣化し、倒壊する恐れが出てきます。 自分の身はもちろん、

家族や資産を守るためにも木材の腐食に対して早めに対処することが重要です。

棟板金の落下

棟板金が剥がれ、屋根から落下する恐れがあります。

最悪の場合、人にケガを負わせたり、

物を破損させるなどの被害に発展する可能性も十分考えられます。

成田崇
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台風などの強風時に棟板金が飛ばされる被害が後を絶ちません

台風などの災害が起きた際は、棟板金が落下していないかどうかチェックしましょう。

屋根の棟板金が浮いた際の対処法

屋根の棟板金が浮いた際、どのような対処が行われるか気になっている方も多いのではないでしょうか?

ここでは、対処法を何点か紹介します。

釘の補修

太めの釘を打ち、屋根の棟板金を固定。

場合によっては、ビスで固定する場合もあります。

ビスはネジになっているため、釘に比べて抜けにくいです。

棟板金自体を交換する

木材などに問題が発生していると、釘の補修だけでは済みません。

成田崇
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棟板金は交換することが出来ます

棟板金自体を交換し、雨漏りなどによる被害を防ぐことが重要です。

屋根の棟板金をDIYで補修しようとしない

屋根の補修を行う際、高所での作業も必要になってきます。

最悪の場合、屋根を破損させたり、落下などの事故が発生してしまうかもしれません。

屋根点検のDIY方法は?!梯子はどんなものを買えばいいの?|平塚・株式会社いらか|屋根専門

 

成田崇
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屋根のDIY修理に関しては上のブログも参考にしてみてください

破損状況によっては、想像以上に修理費用がかかってしまいます。

屋根の状態を悪化させないためにも、DIYで対処するのは止めましょう。

業者に屋根の補修を依頼することが大切

屋根の棟板金が浮いていると感じた際は、業者にいち早く相談することが大切です。

修理費用を安く抑える場合、板金業者や金属屋根の修理を専門にしている業者に依頼することをおすすめします。

トラブルを避けるためには、信頼できる業者を見つけましょう。

業者の施工事例や費用、保証内容だけでなく、口コミやSNSでの反応もチェックしたいところ。

住宅の補修やリフォームなどを行う際は情報収集を入念に行ってください。

火災保険が利用できるケースがある

火災保険で屋根の補修ができる場合があります。

台風や強風などによる破損が認められると、火災保険が適用されます。

【屋根修理】台風や雪害で壊れた屋根を保険で修理できるの?!|平塚・株式会社いらか|屋根専門

成田崇
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屋根修理の保険に関しては上のブログも参考にしてみてください

 

屋根の破損が生じてから3年以内に請求しないと、

火災保険で屋根を補修できなくなってしまうので、注意してください。

まとめ

経年劣化や風圧、気温の変化などにより、屋根の棟板金が浮いてしまいます。

そのまま放置してしまうと、雨漏りなどの被害が発生します。

最悪の場合、大きな事故に発展し、自分だけでなく、

周囲の方に被害が及んでしまうかもしれません。

普段から住宅に関心を持ち、違和感がないかチェックすることが大切です。

屋根に問題があると感じた場合は、業者に相談し、早めに対処してください。

 

 

 

 

 

屋根修理や屋根からの雨漏りのご相談はこちらまで

 

 

この記事を書いた人

成田 崇

  • 瓦ぶき2級技能士
  • 瓦屋根工事技士
  • 瓦屋根診断技士

【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行

〇かわらぶき2級技能士とは?

瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。

〇瓦屋根工事技士とは?

国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。

〇瓦屋根診断技士とは?

国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。

〇いらかの屋根外壁工事、施工得意エリア

平塚市・茅ヶ崎市・伊勢原市・藤沢市・鎌倉市・逗子市・葉山町・横浜市・厚木市・秦野市・小田原市・大磯町・二宮町・大井町・海老名市・大和市・綾瀬市・座間市・清川村・愛川町・相模原市・寒川町

 

 

 

【屋根修理】台風や雪害で壊れた屋根を保険で修理できるの?!|平塚・株式会社いらか|屋根専門

台風や雪害で壊れた屋根を保険で修理できるの?!

台風や雪で住宅の屋根が破損したと悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

自然災害により建物の損害が出た場合、できる限り早めに補修することが大切です。

屋根の修理を行うためには、ある程度の費用がかかります。

成田崇
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普段から屋根をチェックしておくことが大切です

今回は、台風や雪害で壊れた屋根を保険で修理できるのかどうかについて解説します。

台風や雪害で壊れた屋根を保険で修理できる場合がある

台風や雪害で屋根が壊れたとしても、

火災保険により修理できる場合があります。

成田崇
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屋根以外にも雨樋やカーポートも含まれます

火災保険は、自然災害により生じた損害も補償。

火災保険の補償項目は以下の通りです。

・火災

・爆発

・地震

・風災

・雪災

・雹災

・雷災

・水災

・水漏れ

・建物外部からの衝突

・落下

・盗難

台風や雪害の他にも、火災や地震、落雷などの自然災害や自動車の衝突などの事故、

盗難による被害も補償します。

屋根に限らず、住宅に何かしらの被害が生じた際、

火災保険の適用かどうか一度チェックしてください。

火災保険で修理するための条件

場合によっては、火災保険で屋根を修理できないケースも存在するので、

注意しましょう。

ここでは、火災保険が適用される条件について解説します。

台風や雪害で屋根が壊れて困っている方は、

一度参考にしてください。

強風による被害かどうか

まず、強風による被害である必要があります。

強風かどうかを判断する基準は最大瞬間風速です。

成田崇
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いつの台風で破損したのか?メモしておきましょう

最大瞬間風速が20m/秒以上でないと、

強風と認められません。

経年劣化かどうか

経年劣化と判断された場合、

火災保険で屋根を修理することができないため、注意してください。

成田崇
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経年劣化の場合は保険適用されません

普段からメンテナンスを心掛け、

屋根や外壁などが壊れるのを防ぐ必要があります。

被害に遭ってから3年以内かどうか

台風や雪害の被害に遭ってから3年以内に申請しましょう。

3年以上経過すると、火災保険の保証を受けることができません。

いつ被害に遭っているか把握していない方は注意してください。

20万円以上の損害かどうか

台風や雪害による被害額が20万円以上の場合、

火災保険により屋根の修理することが可能です。

20万円を下回ってしまうと、火災保険で修理することができません。

足場代などにより、

想像している以上に修理にかかる費用がかかってしまう可能性も十分考えられます。

雪の重みで壊れたか

雪の重みにより、

屋根やカーポートなどが壊れてしまう場合があります。

成田崇
成田崇
実は雪害も原因としては多いです

大雪や雪崩による損害も火災保険の適用になるので、

雪害が生じた際は申請してください。

保険料・住宅ローンを滞納していないかどうか

火災保険で壊れた屋根を修理するためには、

保険料・住宅ローンを滞納していないことも条件です。

滞納している場合、火災保険により屋根を修理することができません。

普段から、保険料・住宅ローンの支払いが滞らないようにしましょう。

火災保険を申請する際の流れ

台風や雪害などの被害により、

屋根が壊れたらいち早く火災保険を申請することが大切です。

人によっては、手順が分からないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

ここでは、申請する際の流れについて解説します。

保険会社に連絡

屋根の被害を確認したら、まずは保険会社に連絡してください。

代理店経由で契約している際、代理店に連絡すれば、保険会社への連絡を代行します。

伝える内容は以下の通りです。

・契約者の氏名

・契約者の連絡先

・証券番号

・いつ被害に遭ったか

・被害に遭った場所

・災害時の状況

・事故の原因

・屋根にどのくらいの損害があるか

台風や雪害の規模が大きいと、対応に時間がかかってしまうかもしれません。

業者に依頼

保険会社に連絡した後、業者に依頼し、

屋根の修理に関する見積もりを行います。

 

数多くの業者が存在するので、信頼できる業者を見つけることが大切です。

成田崇
成田崇
「保険で無料で直せますよ」などという詐欺業者も多いので注意が必要です

火災保険の申請手続きを行うために修理の見積書と屋根調査報告書を作成する必要があります。

また、業者に屋根が壊れた原因を調査して頂くことが大切です。

原因が分からない場合、補償されません。

申請書類の作成

保険会社に提出する申請書類を作成します。

記入漏れがないかチェックすることが大切です。

提出時、

・修理の見積書

・屋根調査報告書

・被害状況の写真

を添付してください。

現地調査

火災保険の申請後、保険会社の調査人が現地調査を行います。

被害状況の写真で台風や雪害などの被害だと認められる場合、

ヒアリングで終わるケースも存在します。

保険金の入金を確認

被害が認められ、保険金の金額が確定すると、

指定の口座に保険金が入金。

保険金の明細ははがきなどで送られてきます。

火災保険の場合、損害額から免責金額を引いた額が支払われます。

保険金額が上限です。

まとめ

台風や雪害で壊れた屋根を火災保険で修理できる場合があります。

被害に遭ってから3年以内に火災保険を申請しないといけないため、注意してください。

経年劣化や原因が分からない場合は補償されません。

屋根の修理や火災保険について分からないことがある方は、

業者に一度相談してみてはいかがでしょうか?

アドバイスを受けつつ、屋根の修理を進めていきましょう。

 

 

屋根修理や屋根からの雨漏りのご相談はこちらまで

 

 

この記事を書いた人

成田 崇

  • 瓦ぶき2級技能士
  • 瓦屋根工事技士
  • 瓦屋根診断技士

【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行

〇かわらぶき2級技能士とは?

瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。

〇瓦屋根工事技士とは?

国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。

〇瓦屋根診断技士とは?

国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。