2023年01月02日
最低限知っておきたい外壁材の種類とメリット・デメリットについて
新築工事やリフォーム、リノベーションを行う際、どの外壁材を用いるか検討する必要があります。
外壁材の種類は多岐に渡り、それぞれ違った特徴を持っています。
今回は、外壁材の種類に加え、メリット・デメリットについても触れていくので、一度参考にしてください。
目次
納得のいく工事にするためにも外壁材選びが大事
外壁材は雨風や地震に耐えるだけでなく、暑さや寒さを和らげる役割があります。
快適な生活を送るためにも、外壁材選びが重要です。
また、デザインも外壁材によって異なるので、
建物のテーマやコンセプトに合っているかどうかも意識しましょう。
外壁材の種類とメリット・デメリット
主な外壁材として、以下のものが挙げられます。
・窯業系サイディング
・金属系サイディング
・木質系サイディング
・樹脂系サイディング
・タイル
・モルタル
・ALC
・コンクリート
各種類の特徴に加え、メリット・デメリットについて説明します。
窯業系サイディング
窯業系サイディングは、セメントと繊維質で構成された外壁材。
多くの建物に用いられています。
工期が短く、コストパフォーマンスに優れているのに加え、
デザインが豊富なのがメリットです。
防水機能が無いのに加え、コーキングが劣化しやすいのがデメリット。
定期的にメンテナンスを行う必要があります。
金属系サイディング
金属系サイディングは、ガルバリウム鋼板などの金属板を成形・加工し、断熱材で裏打ちした外壁材です。
断熱性・耐凍害性・耐震性・遮音性に優れているのがメリット。
耐用年数も長く、メンテナンスしやすいです。
デメリットは、酸性雨や塩害による被害を受けやすくなるのに加え、錆が発生すること。
木質系サイディング
木質系サイディングは、無垢材を用いた外壁材です。
多くの場合、塗装が表面に施されています。
メリットとして、木の温もりが感じられる点と断熱性に優れていることが挙げられます。
吸水性が高く、変色や腐食する場合があるのがデメリット。
定期的に塗り替えを行い、状態を保つ必要があります。
樹脂系サイディング
樹脂系サイディングは、塩化ビニル樹脂を用いた外壁材です。
窯業系サイディングに比べて軽いのが特徴に挙げられます。
メリットは酸性雨や寒さに強く、ひび割れしにくいこと。
基本的に再塗装する必要がありません。
耐火性が高くないのに加え、カラーバリエーションが少ない点がデメリットです。
タイル
タイルは、土や石などを高温で焼き上げた外壁材。
浴室の壁や床などに用いられるケースが多いです。
傷つきにくく、耐久性に優れているのがメリット。
汚れにくく、雨の影響を受けにくいです。
剥離が生じる可能性があるのがデメリットに挙げられます。
モルタル
モルタルは、セメント・砂・水を混ぜ合わせた外壁材。
左官で塗った後、塗装して仕上げます。 継ぎ目がなく、
さまざまな形状の外壁に用いることが可能。
防火性に優れているのもメリットです。
防水性が低いのに加え、ひび割れが起きやすいのがデメリットに挙げられます。
防水機能を持たせるために塗装を施します。 汚れが目立つので、手入れが必要です。
職人の手作業により、モルタルが作られます。 技術や品質管理によって、
モルタルの品質に差が出ます。
新築工事やリフォームなどで失敗しないためにも、職人の技術についても意識したいところ。
ALC
ALCは、アルミニウム粉末・石灰質・ケイ酸質を主原料にした外壁材です。
高温高圧で蒸気養生して作られます。
日本語名は、軽量気泡コンクリート。
耐火性に優れており、火災対策に適しています。
耐震性や断熱性が高いのもメリットです。
デメリットは防水性が低く、塗装する必要があること。
表面の強度も低いので、ひび割れなどが起きやすいです。
コンクリート
コンクリートは、砂利・砂・水をセメントに混ぜ合わせた外壁材。
型枠にコンクリートを流し込み、形成します。
さまざまな形に施工できるため、デザインの自由度が高いのがメリットです。
断熱性・耐震性・遮音性に優れています。
重いので、強い地盤で用いる必要があります。
また、ひび割れが起きやすいのもデメリット。
コンクリートを用いる際、現場で施工を行います。 業者によって、コンクリートの品質に差が出ます。
業者に外壁材について相談するのが大事
新築工事やリフォームを行いたいけど、
外壁材がまだ決まっていないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
外壁材について分からなことがある場合、業者に一度相談することをおすすめします。
まとめ
・窯業系サイディング
・金属系サイディング
・木質系サイディング
・樹脂系サイディング
・タイル
・モルタル
・ALC
・コンクリート
には、違った特徴があります。 断熱性や耐震性、
防水性などを加味し、どの外壁材を用いるか判断しましょう。
メリット・デメリットだけでなく、建物のテーマやコンセプトに合ったデザインかどうかも重要です。
デザインによっては、テーマやコンセプトに合っていない可能性も十分考えられます。
気になる外壁材がある場合、実物を一度目にすることをおすすめします。
屋根や外壁のご相談はこちらまで
電話の方は 0463-34-3501 まで
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。