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ほんとにスレート屋根塗装は必要ですか?!|平塚・株式会社いらか|屋根専門

スレート屋根塗装は必要ですか?

こうした本物のスレートの良さを模して、より軽量で施工しやすい屋根材として

多くの住宅にスレート屋根が用いられています。

長期に渡って安心して暮らすためには、住宅のメンテナンスが重要です。

成田崇
成田崇
「スレート屋根のメンテナンス=屋根塗装」は間違いです

メンテナンスの一環に屋根塗装が挙げられます。

人によっては、スレート屋根塗装は必要なのか疑問に感じている方もいるのではないでしょうか?

今回は、スレート屋根塗装は必要なのかどうかについて解説するので、

気になる方はチェックしてください。

ストレート屋根ってなに?ストレートではなく、、、スレートです

ストレート屋根ってまず何ですか?
成田崇
成田崇
ストレートではなく、スレートです
「スレート屋根」って? 「スレート」とは、 もともと“石”を意味する言葉です。 ヨーロッパなどでは、天然石を薄くカットして屋根材として使用する 伝統があり、 今でもそうした建物が多く残っています。 特に、重厚感・格式のある建築物にはスレート屋根がよく使われており、 たとえば東京駅の屋根も本物のスレートで葺かれています。 とても高級な屋根材です。 ただし、天然スレートは非常に重く、 施工には熟練の技術が必要で、 費用も高いため、現在の住宅ではあまり一般的ではありません。 それでも、今でも高級感を演出するために、店舗やゴルフ場のクラブハウスなどで使われることがあります。

スレート屋根塗装は基本的には不要

屋根塗装は屋根の状態を保つために行われます。

ですが、スレート屋根の場合、

屋根塗装は必要に迫られて行うものではありません。

成田崇
成田崇
スレート屋根塗装しても屋根の性能は向上しません

屋根材に合わせてメンテナンスすることが大切です。

スレート屋根塗装は不要な理由

どうして、

スレート屋根塗装が不要なのか疑問に感じている方も多いのではないでしょうか?

不要な理由が何点か存在します。

さっそくですが、リフォームやリノベーションを予定している方のために

スレート屋根塗装が不要な理由について触れていきます。

気になる方は参考にしてください。

スレート屋根製造メーカー「Kmewが屋根塗装は不要」と言っている

 

成田崇
成田崇
ほとんどのスレート屋根材はKmew製です

 

現在、スレート屋根を製造している国内唯一のメーカーがkmewです

これは業者向けのスレート屋根メンテナンス方法が書かれたマニュアルです

 

 

上の方にこのように書かれています

「再塗装の目的は美観の維持向上です」

「再塗装をして頂かなくても、屋根材の基材の物性・防水性への影響はありません」

 

さらに

「誤った塗装方法は雨漏れを引き起こす原因になります」

とあります

 

簡単に言うと

「屋根塗装は不要で、間違った塗装方法だと雨漏りしますよ」

です

kmewってメーカーが主流なのはなんで?

他にも、メーカーはあるんじゃないの?
KMEWが主流なのはなんでなの???
成田崇
成田崇
ケイミューのみが国内でスレートを販売しています。
スレート屋根は元々、・クボタ・ナショナル・ニチハが製造していましたが、 クボタとナショナルが合併してケイミューに。 ニチハはリコール品「パミール」も作ってましたが、現在では撤退しています。 現在は営業力に優れたケイミューのみが国内でスレートを販売しています。

ルーフィングで雨漏りを防ぐ

雨漏りはルーフィングと呼ばれる防水シートで防ぎます。

屋根の防水は劣化している屋根材ではなくこのルーフィングで担保されているのです

 

ルーフィングはこのようにスレート屋根工事前の下に敷かれています。

 

ルーフィング(防水シート)は何年で交換するのがベストなのか?

交換するベストタイミングは??
成田崇
成田崇
20年~30年での交換がベストです
防水シート(ルーフィング)は種類によりますが、一般的には20~30年が交換の目安です。 特に昔のビニール製「廃トントン」は劣化に弱く、釘穴などから水が浸入します。 弊社が推奨する「ニューライナールーフィング」は不織布素材で30年以上持ちますが、 高性能な製品を使っている住宅は少なく、多くは紙製アスファルトルーフィングのため、 やはり20~30年での交換が必要です。

屋根の寿命が伸びるデータが立証されていない

塗装により、スレート屋根の寿命が伸びるデータが立証されていないのも理由のひとつです。

スレート屋根の塗装を予定している方は、

各塗料の性能をチェックしましょう。

下裏に雨水が入り込むため

スレート屋根には、上下左右に隙間が存在します。

隙間から雨水を排出。

 

左が劣化により雨漏りしていたお宅のルーフィングです

ルーフィングに手を加えない限り、雨漏りが解決しません。

スレート屋根の塗装を予定している方は、

ルーフィングや隙間の状態をチェックすることが大切です。

ひび割れ・欠けが多いとすぐにひび割れてしまう

ひび割れや欠けが目立つ場合、

屋根塗装を行ってもひび割れが起きてしまうかもしれません。

成田崇
成田崇
スレート屋根材の割れは塗装では直せません

寿命が近いと感じた場合は、

カバー工法や葺き替え工事を検討することをおすすめします。

ひび割れや欠けは何が原因なの?

スレートのひび割れや欠けの多くは、人が屋根に乗ることで起きる「踏み割れ」です。 スレートは厚さ5.5mmほどのセメント板で強度は高くありません。 熱や雨で反りが生じた部分に体重がかかると割れやすくなります。 実際、劣化よりもアンテナ交換や太陽光設置など、屋根職人以外が屋根に乗った際の破損が多く見られます。

お金をかけずに何かできることはないの?

お金をかけずに何か出来ることはないの?
成田崇
成田崇
スレートではなく瓦を選ぶのが理想です。
お金をかけずに屋根を長持ちさせるには、 最初からスレートではなく瓦を選ぶのが理想です。 スレートの場合は屋根塗装をしない方が結果的に費用を抑えられます。 塗装時に職人が乗ることでスレートが割れるリスクが高く、 塗っても強度は上がらないため無駄な出費になりがちです。 30年もたせた後に金属屋根でカバー工法を行えば、 その後も30年以上は問題なく使えます。

スレート屋根によっては寿命を迎えている

スレート屋根を放置したまま、

寿命を迎えているケースもあります。

寿命を迎えたスレート屋根に塗装を行っても、

寿命を伸ばせません。

高圧洗浄により破損する場合がある

屋根塗装を行う際、高圧洗浄により汚れやコケ、カビなどを取り除きます。

ですが、高圧洗浄の不可にスレート屋根が耐えられず、

破損してしまう場合も考えられます。

成田崇
成田崇
できれば屋根点検でも屋根上に上がらない方がいい

スレート屋根破損の多くは人が乗ったことによる踏み割れです

屋根塗装に適していないスレート屋根が存在する

スレート屋根によっては、屋根塗装に適していない場合があります。

汚れなどが目立つからと言ってすぐに屋根塗装をしないよう注意したいところ。

アスベストが含まれていないノンアスベスト屋根は脆弱なので、

屋根塗装を行うことで寿命を縮めてしまうかもしれません。

スレート屋根塗装を行うメリットは何か

スレート屋根の塗装は基本的に必要ないものの、

どのようなメリットがあるのか疑問に感じている方もいるのではないでしょうか?

ここでは、屋根塗装のメリットについて説明します。

色褪せを直せる

年数が経つと、どうしてもスレート屋根の色褪せが見られるようになります。

住宅の色合いが気になっている方も多いのではないでしょうか?

成田崇
成田崇
店舗などで「イメージの色に変えたい」などの場合はスレート屋根塗装もありです

屋根塗装を行うことにより、色褪せが気になりにくくなります。

コケやカビなどの汚れを落とせる

住宅は年数を重ねるごとにコケやカビなどの発生に悩まれます。

屋根塗装でコケやカビなどの汚れを落とせるのもメリットです。

屋根塗装よりも棟板金交換?!工事について

屋根のメンテナンスを行う際、

カバー工法と葺き替え工事についても知っておきたいところ。

スレート屋根の棟(屋根のてっぺん)板金が浮くのはなぜ?|平塚・株式会社いらか|屋根専門

ここでは、カバー工法と葺き替え工事について説明します。

棟板金の交換

屋根塗装はおおよそ20~40万円程度だと思いますが

ほとんど同額で行える屋根のメンテナンス工事があります

こちらからも確認できます

 

台風など強風で飛ばされるのはほとんど棟板金だからです

 

カバー工法

カバー工法は、既存の屋根の上に軽い屋根を被せる工法。

費用と手間を減らすことができます。

スレート屋根と軽い屋根の間に防水シートを貼ります。

葺き替え工事

葺き替え工事は既存の屋根を撤去し、新品の屋根にする工事。

スレート屋根が著しく破損し、

カバー工法が難しい場合は葺き替え工事も検討しましょう。

スレート屋根塗装について業者に一度相談するのが大事

スレート屋根の劣化が目立ち始めたと感じたら、

業者に一度相談することをおすすめします。

屋根塗装を行う場合であったとしても、

信頼できる業者に依頼し、

信頼できる会社がなければどう探せばいいかわからない

信頼できる会社はどう探すの?
成田崇
成田崇
どこを重視するかにもよりますが、ご自身で
下調べも大切なポイントです。
「信頼できる業者」を探すには、何を重視するかによって変わります。 自分で調べる知識があるなら、 全日本瓦工事業連盟や屋根外装工事協会などの全国組織から探すのがおすすめです。 ただし、そこに所属する業者は職人が社長を務めていることも多く、 説明が不十分な場合があります。自分で判断する自信がない場合は、 ハウスメーカーのリフォーム部に相談するのが最も確実です。信頼性や対応力の面で安心できます。
成田様(仮)
成田様(仮)
ここのリンクから探してみてください

【全国日本瓦工事業連】盟加盟店検索

 

 

RWTA 日本屋根外装工事協会

 

 

 

まとめ

スレート屋根塗装は原則、不要です。

色褪せやコケ、カビなどがどうしても気になると感じた場合、

業者に相談することをおすすめします。

リフォーム・リノベーションに関するアドバイスを頂きましょう。

寿命を伸ばすためには、

カバー工法と葺き替え工事を行うかどうか検討する必要があります。

普段から住宅の状態に関心を持ち、

雨漏りなどの被害が甚大になる前にリフォーム・リノベーションを行ってください。

 

 

 

 

 

屋根修理や屋根からの雨漏りのご相談はこちらまで

 

 

この記事を書いた人

成田 崇

  • 瓦ぶき2級技能士
  • 瓦屋根工事技士
  • 瓦屋根診断技士

【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行

〇かわらぶき2級技能士とは?

瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。

〇瓦屋根工事技士とは?

国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。

〇瓦屋根診断技士とは?

国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。

 

〇いらかの屋根外壁工事、施工得意エリア

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