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屋根のプロから見た 片流れ屋根のメリットやデメリットって?!実は最も雨漏りリスクの高い屋根形状|平塚・株式会社いらか|屋根専門

片流れ屋根のメリット・デメリット

皆さんは屋根の形状を気にしたことはありますか?

様々な屋根の中で最もシンプルな形状として知られるのが、片流れ屋根です。

片流れ屋根はオーソドックスな屋根の形状であり、様々なメリットがありますが、

デメリットもあります。

これから家を建てる時に片流れ屋根にしようか検討する場合

成田崇
成田崇
理由がかっこいいからだけだと後で苦労します

どんなメリットやデメリットがあるのか知ることが大切です。

それでは、片流れ屋根のメリットやデメリットについてご説明しましょう。

片流れ屋根とは?

片流れ屋根とは、一つの方向に勾配がある屋根の形状のことです。

屋根には様々な形状がありますが、その中でも片流れ屋根は最もシンプルなので非常に工事がやりやすく、

成田崇
成田崇
シンプルなだけに施工品質がモロ影響します

防水上の欠陥が防ぎやすいのがポイントです。

設計も実にシンプルであり、一般的に物起きや小さめの建物に多い形状となっています。

片流れ屋根のメリット

片流れ屋根のメリットは、以下の通りです。

• 太陽光発電ができる

• 初期費用やリフォーム費用が安い

• 屋根裏を広くしたい時に最適

成田崇
成田崇
シンプルなだけリフォーム費用も抑えることが出来ます

それでは、片流れ屋根のメリットについてご説明しましょう。

太陽光発電ができる

片流れ屋根は一つの方向に勾配をつけるため、

太陽光発電に必要なパネルを取り付けやすいのがメリットです。

太陽光発電によって太陽光で電気が発電できるため、

新築を建てる際に片流れ屋根を採用して南向きにするケースもあります。

太陽光発電ができれば、日中は電気を貯めておき、

夜になったら貯めた電気を使うことができるので、

オール電化住宅にするのも良いでしょう。

成田崇
成田崇
後から取り付けるソーラーパネルは問題だらけです、新築時に取り付けましょう

効率良く光熱費が節約できることから、

片流れ屋根にして太陽光パネルを設置してみてはいかがでしょうか。

初期費用やリフォーム費用が安い

片流れ屋根は施工の際に使用する部品や材料が少なく済むため、

初期費用やリフォーム費用が安いのが大きなメリットです。

片流れ屋根のような一つの方向にだけ勾配がある屋根は簡単な設計を行うだけでいいので着工も早く、

作業工程もそれほど難しくありません。

工期も短い傾向にあることから、

新築を建てる時の工期が短くなりやすいのもポイントです。

また、シンプルな形状なのでメンテナンスやリフォームがしやすいのも見逃せません。

確かに劣化はしやすいですが、その分メンテナンスやリフォームがしやすいので費用もそれほどかからないでしょう。

屋根裏を広くしたい時に最適

屋根裏を有効活用するためにスペースを広くしたいなら、

片流れ屋根がおすすめです。

片流れ屋根は勾配がある形状なので傾斜が出せるため、

屋根裏のスペースが広くなりやすいのがメリットです。

屋根裏のスペースは収納部屋として多いに活用できるので、

屋根裏のスペースを広くしたい人におすすめです。

しかし、屋根裏のスペースを広くする時に注意しておきたいのが、

「高さが140cm未満であること」「屋根裏の面積が階下の2分の1までの広さであること」が条件となっています。

もしも条件を破ってしまった場合、

延床面積に算入することになるので満たせる条件の範囲内で片流れ屋根の勾配を調整しましょう。

片流れ屋根のデメリット

片流れ屋根のデメリットは、以下の通りです。

• 屋根や外壁が劣化しやすい

• 雨漏りのリスクが高い そ

れでは、片流れ屋根のデメリットについてご説明しましょう。

屋根や外壁が劣化しやすい

外壁や屋根は常に雨風や紫外線などの外的要因に晒され続けています。

このことから様々な方向に傾斜をつけることによって

雨風が外壁に当たりにくい構造になっているため、劣化しにくいのがポイントです。

成田崇
成田崇
壁に雨水が当たりやすければその分劣化は早いです

しかし、片流れ屋根は一つの方向にしか勾配がないため、

軒先がない外壁は雨風や紫外線の影響を強く受けてしまい、劣化しやすくなります。

また、一つの方向にしか勾配がない片流れ屋根は雨水が分散せずに常に一方向にしか流れないため、

雨樋も非常に劣化しやすくなります。 換気もしにくい構造なので、

結露などで劣化が進行しやすいでしょう。

雨漏りのリスクが高い

片流れ屋根は一枚屋根なので接続部分がないため、

屋根自体からは雨漏りしにくいのがポイントです。

しかし、問題なのは片流れ屋根ではなく、

破風板や野地板の境目から雨水が伝って雨漏りが発生する可能性があります。

成田崇
成田崇
片流れ屋根は雨漏れリスクの高い屋根形状なんです

他にも換気口から雨水が入ったり、

結露によって雨漏りしやすくなるなど、至るところで雨漏りするリスクがあるでしょう

普通に施工すると防水性が心配なので、

雨漏り対策をするためにも防水性が高い素材を使うことが大切です。

 

 

 

 

 

片流れ屋根は きちんと施工していないと 雨漏りするリスクが最も高く

実際に そのまま発生件数は年々増えています

 

なぜ雨漏れしやすいの?!

 

 

屋根も外壁も 仕上げ材の下に 防水シートが貼ってあります

そして この防水シートの 裏側に 水が回ってしまうと雨漏りに直結します

 

 

写真のように 通常の雨だと 片流れ屋根 でも雨漏りするようなことはありませんが

例えば台風などの強風時

 

 

横殴りの 雨が降り注ぐ際は このように隙間から入ってしまうケースがあります

成田崇
成田崇
ほぼこのパターンで雨漏りしています

これは ハウスメーカーなどでは

防水シートの張り方などの明確なルールが示されているものの

明確なルールが無い 住宅メーカーや工務店は まだまだ多い印象です

 

これが片棟部分

ですので この隙間から 水がもし入った場合は そのまま雨漏れということになりなります

もし自宅を 片流れ屋根 で検討しているのであれば

その部分をきちんと確認した方が良いでしょう

まとめ

片流れ屋根は最もシンプルな形状なので施工費用が安く抑えられますし、

メンテナンス費用もリフォーム費用も抑えられるのは大きなメリットです。

太陽光発電に必要なパネルを設置すれば太陽光発電もできますし、

条件を満たせば安心して屋根裏のスペースを広くできるでしょう。

とはいえ、シンプルな形状であることから、

雨漏りのリスクが高い上に屋根や外壁が劣化しやすいため、様々な対策が必要です。

 

 

 

 

 

屋根や外壁のご相談はこちらまで

 

この記事を書いた人

成田 崇

  • 瓦ぶき2級技能士
  • 瓦屋根工事技士
  • 瓦屋根診断技士

【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行

〇かわらぶき2級技能士とは?

瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。

〇瓦屋根工事技士とは?

国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。

〇瓦屋根診断技士とは?

国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。

 

 

 

最強の屋根材 LIXIL Tルーフの3つの特徴とは?!|平塚・株式会社いらか|屋根専門

Tルーフの3つの特徴とは?

Tルーフを設置するかどうかの決め手として、どのような特徴があるかが挙げられます。

どの屋根材においても、特徴を理解し、設置するかどうか検討することが大切です。

今回は新築施工・リフォームを予定している方に向けてTルーフの特徴について解説させて頂きます。

Tルーフの気になる3つの特徴

Tルーフの主な特徴として、以下のものが挙げられます。

断面構成図

 

・表面にコーティングされた天然石

・万全な災害対策

・カバー工法と相性が良い

 

早速ですが、Tルーフの特徴について説明するので、気になる方は一度参考にしてください。

 

表面にコーティングされた天然石

Tルーフの表面には、天然石の粒子がコーティングされているのが特徴的。

直射日光や急な温度変化に耐性を持たせています。

また、著しい変色や退色を防げるのもポイントです。

建物の見栄えを気にしている方は、Tルーフを設置するかどうか検討してはいかがでしょうか?

私の自宅もTルーフクラシックです
成田崇
成田崇

鉱脈により、Tルーフの見栄えが変わるので、自分だけの家を建てたい方に適しています。

 

自宅のTルーフクラシックは10年経過しました

 

施工中や施工直後は剥がれやすいものの、時間が経つにつれ剝がれにくくなります。

設置する際は、雨桶などに天然石が溜まっていないかどうかチェックしましょう。

万全な災害対策

屋根材を選ぶ上で重要になってくるのが耐震性や耐風性、耐水性。

思わぬタイミングで災害の被害に遭う可能性もゼロではありません。

普段から災害対策を心掛け、被害をいかに抑えるかが重要になってきます。

Tルーフにおける災害対策として、以下の3つが挙げられます。

・軽量化

・専用ビスによるギブス効果

・インターロッキング工法

 

軽量化

1㎡当たり約7kgと軽いのがポイント。

屋根材が軽ければ軽い程、建物にかかる負担を軽減しつつ、耐震性を底上げることができます。

地震による「揺れ」のイメージ

 

重心が低くなると、重量バランスをコントロールしやすくなります。

 

専用ビスによるギブス効果

専用ビスでTルーフを固定します。 これにより、建物の構造を支えることが可能。

地震が起きた際、建物のねじれを防いでくれます。

ねじれを防ぐことにより、瓦が落下しにくくなるのもポイントです。

T・ルーフ

 

インターロッキング工法

Tルーフには、上下の屋根材を連結するインターロッキング工法が採用されています。

屋根面を一体化させることにより、屋根材が剥がれ落ちにくくするだけでなく、

雨水が入りにくくなっているのが特徴に挙げられます。

新築施工やリフォームを進めていく上で雨漏りを意識したいところ。

雨漏りが心配な方はTルーフを検討してはいかがでしょうか?

 

カバー工法と相性が良い

Tルーフはカバー工法との相性が良いのもポイント。

屋根瓦に比べ、総重量が軽くなります。

カバー工法とは

屋根全体を少しでも軽くしたい方はカバー工法をチェックすることをおすすめします。

カバーできる屋根材では最強です
成田崇
成田崇

カバー工法は既存の屋根の上に新しい屋根を被せるようにすること。

屋根の強度を上げられるのがメリットです。 廃材が少なくて済むのもポイントに挙げられます。

カバー工法なら太陽光発電が可能

屋根材選びの基準のひとつが太陽光発電。

太陽光発電に適しているかどうかは屋根材によって変わってきます。

カバー工法でTルーフを設置すると、太陽光発電が可能になります。

ここでは、太陽光発電について解説するので、気になる方は参考にしてください。

太陽光発電とは

太陽光発電は太陽電池を用いて、太陽光を電力に変換すること。

災害時など、予想外の事態においては非常用電源として使えます。

送電設備のない遠隔地に設置されるケースも存在します。

屋根に設置する場合、新たに用地を用意する必要がありません。

 

どうして相性が良いのか

TルーフクラシックとTルーフモダンにLIXILの太陽光発電システムであるソーラーラックを設置するための固定器具が設定されているためです。

デザイン性に配慮しているのも理由に挙げられます。

 

設置するメリット

太陽光発電を設置する際、どのようなメリットがあるか把握したいところ。

主に以下のメリットが得られます。 ・電気代の削減 ・売電収入が期待できる場合がある

電気を太陽光発電で賄うことにより、電気代を節約できる場合があります。

毎月の電気代が心配な方は太陽光発電を設置するかどうか検討してはいかがでしょうか?

上手く運用することにより、売電収益を得られます。

 

太陽光発電の設置基準

Tルーフに太陽光発電を設置する際、設置基準を知っておくことが大切です。

設置基準は以下の通り。

・野地板の厚さが12mm以上

・垂木が幅38mm×高さ40mm以上

・下葺き材が改質アスファルトルーフィング

・設置する高さが13m以下 ・屋根の勾配が2.5寸~10寸

・十分な売電収入が得られるか 設置する前に屋根に関する詳細を把握し、設置できるかどうか判断しましょう。

 

設置時の注意点

後から太陽光を設置する際は、屋根材を一度外し、改質アスファルトルーフィングを施工し直す必要があります。

スケジュールや予算に余裕があるかどうかも意識したいところ。

まとめ

Tルーフは表面に天然石の粒子がコーティングされており、耐久性能を上げています。

軽いだけでなく、専用ビスとインターロッキング工法で災害対策を行っているのも特徴的。

その他にも、カバー工法とも相性が良く、太陽光発電を設置しやすいのもポイントです。

太陽光発電を設置する際は設置基準を一度整理しましょう。

Tルーフの設置を検討している方は一度業者に相談してはいかがでしょうか?

新築施工やリフォームにおける適切なアドバイスが頂けるかもしれません。

 

 

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この記事を書いた人

成田 崇

  • 瓦ぶき2級技能士
  • 瓦屋根工事技士
  • 瓦屋根診断技士

【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行

〇かわらぶき2級技能士とは?

瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。

〇瓦屋根工事技士とは?

国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。

〇瓦屋根診断技士とは?

国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。