2022年11月18日
「LIXIL Tルーフ」3シリーズの違いついて①
左から「クラシック」「ヴェルウッド」「モダン」
左のクラシックが最も厚く24mmあります。
ヴェルウッドとモダンは16mmです。
厚みが違うと何が変わる?!
厚みは空気層になり「断熱性」と「遮音性」を高めます。
野地板と、屋根材の空気の隙間ですね。
また凹凸の深い方が屋根材として優秀とされています
それは屋根材の上を流れる雨水が横に広がるのを防ぐためです。
屋根材の山が大きければ雨水はまっすぐ下に落ちますが横に広がれば
その分、瓦の下に雨水が流れるリスクは高まるからです。
Tルーフの生産国は?!
「Tルーフはニュージーランド製」というイメージがあるかもしれませんが
実は違います。
事実はTルーフクラシックのみニュージーランド製です
ヴェルウッドやモダンは「韓国製」です
そして歴史があるのもTルーフクラシックなのです。
もともとはTルーフクラシックだけだった?!
現在はLIXILが販売していますが
もともとは「ルーフトステム」という会社が販売していました。
もちろんLIXILもルーフトステムも自社生産ではなく輸入品をOEM品としての販売です。
そのルーフトステムが「Tルーフ」という名称でニュージーランドの「AHI社」の製品を販売していました。
当時は現在の「Tルーフクラシック」と「Tルーフアンバサダー」というラインナップでした。
現在はTルーフアンバサダーは廃盤
Tルーフ、3種類の金額差はどのくらい
㎡単価で1,000円以内なので
100㎡で10万円以内です。
屋根工事全体で90万なのか100万なのか?程度の差になります。
ですので金額優先で選ぶよりも長期的に考えることが重要だと思います
10年後のLIXIL Tルーフってどんな感じ?
さていよいよ私の自宅の「LIXIL Tルーフクラシック」をご覧いただきます。
そしてこれが工事完了直後(お客様宅)
比較してらえばわかる通りほとんど変わっていません
予想はしてましたがやはり最強です
30年後のLIXIL Tルーフってどんな感じ?
「10年ぐらいははそりゃそんな変化ないでしょう~」と思う方もいると思うので
最後は30年経過したものをご覧いただきます。
私は海外の変わった屋根を見に行くのが好きでこれは「アイスランド」で見かけました。
店主と話したところ30年以上は経過しているとのこと。
汚れているもののかなりの耐久性能であることがはっきりとわかります。
LIXIL Tルーフのご相談はこちらまで
電話の方は 0463-34-3501 まで
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。