2021年01月22日
屋根の雨漏れはどうして起こるのか?
そもそも瓦などの屋根材が割れたりしたら雨漏りするの?
答えは「屋根材の割れやズレなどでは雨漏りしません」
屋根の構造って?!
屋根の断面図はこのようになっており
屋根材の下にルーフィングという防水シートが張られています。
これで雨水からの雨漏りを防ぎます
瓦が割れても雨漏りしない?!
上の写真のように瓦が無くなっても・・・
スレートが脱落したとしても
実は「すぐには雨漏れしない」
のです。
その代り
ルーフィングが劣化していると雨漏りします。
実際に雨漏れしていた屋根です。
ルーフィングをめくると・・・・
雨漏りにより野地板がかなり黒くなっていました。
ちなみに屋根材の状態はというと・・・
全く問題ないように見えます。
そのくらい
ルーフィングは大事です!
ただ悲しいかなそんな大事なルーフィングですが
仕上がると見えないのでルーフィングは軽く見られる?!
屋根材を仕上げると見えなくなってしまう のです。
ですので
ルーフィングをケチる業者が後を絶ちません。
さらに国内で販売されている種類もめちゃめちゃ多い
㈱いらかでは ニューライナールーフィングを標準で採用しております。
理由は基材に「不織布」を使用しているからです。
ルーフィングで大きく差が出る?!
パッと見変わらないルーフィング
基材がめちゃくちゃ大事です。
なぜなら
ルーフィングを屋根に張る際
折り曲げたりするのですが
基材が「紙」だと切れやすいからです。
ですので
屋根工事をする際は
「ルーフィングは何使ってますか?」
と聞いてみましょう。
下請けに丸投げ会社などは
答えられないと思います。
この記事を書いた人
成田 崇
・かわらぶき2級技能士
・瓦屋根工事技師
・瓦屋根診断技師
趣味
サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。